横浜の舞岡公園の南端部を削り取って工事中の都市計画道路桂町戸塚遠藤線
横浜には舞岡公園という自然豊かな広大な公園があります。
衛星写真で見ますと市街化した灰色の海に緑の島がぽつんとある感じがします。
つまり横浜にとっては貴重な緑地の一つです。
この公園の南部西方を見ると、公園の一角、谷戸の山部が削られ、道路工事が行なわれています。
高いコンクリート壁が丸見えです。
周りを見てもほとんど山林だった美しい公園でしたので、このコンクリート壁のため画竜点睛を欠き、非常に残念です。
また舞岡公園南端には尾根道と呼ばれる鎌倉古道が山の上を通っており、多くの人々が散歩を楽しんできました。
ところがこの道路建設のため山が削り取られてしまい、代わりに60m以上の橋が架けられることになりました。
これも非常に残念なことです。
問題の道路は都市計画道路桂町戸塚遠藤線(4車線)です。
栄区の本郷台駅の南、桂町の環状4号線から北上し、舞岡公園の南西側に沿って北上し、西に方向を変えて戸塚区の戸塚駅の南、八坂神社で国道1号に出る予定の道です。
この道路は、桂町から舞岡公園南端まで完成し、環状4号線と環状3号線がつながりましたのでこの部分は便利な道路と思います。
ところが舞岡公園南端から戸塚へ抜ける部分ですが、戸塚寄り半分が住宅密集地で用地買収の見通しがありません。
それでもできる部分は建設をやるという考えのようで現在工事中です。
市は東海道線に沿ってその東側にある戸塚駅から大船駅に抜ける大船停車場線が2車線の細い道で渋滞するからそのバイパスとして桂町戸塚遠藤線が必要と説明しますが、これは大いに疑問です。
大きく迂回するし、この道路の入り口に行くのに渋滞、出てからまた渋滞という問題の解決の見通しがありませんから、普通の生活道路としての価値しかないと思います。
つまり4車線ではなく、ゆとりのある2車線で十分だと思います。
上の写真は舞岡公園南端、昔の尾根道の代わりに設けられた仮桟橋から戸塚方向を見たものです。
将来の見通しのない道路工事のため舞岡公園の南西部が削られてしまったのが見えます。
横浜は道路事情が悪かったので都市計画道路の計画は非常に重要でした。
しかし計画がいい加減で税金の無駄使いと思われるものがいくつもあります。
桂町戸塚遠藤線もその一つと思っています。