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伊予松山城本丸本壇の復元建造物9棟が国指定有形登録文化財に答申された

2019年05月10日 | 伊予松山歴史散策

旅好きの口コミで選ぶ「2018・日本の城ランキング」で第3位に選ばれた松山城

幕末135城の天守があったが、明治6年1月14日、明治政府は廃城令を発布、地元から存続上申により政府は、19の天守を残す事を決定した。(松前・弘前・松本・丸岡・大垣・名古屋・犬山・彦根・姫路・松江・備中松山・岡山・和歌山・福山・広島・丸亀・高知・宇和島・伊予松山)そして戦火、不審火で焼失した天守が7天守(松前・大垣・名古屋・岡山・和歌山・福山・広島)が焼失し、現在12の天守が現存している。


昭和25年までは、12天守全て国宝に指定されており、松山城は昭和10年5月13日、国宝に指定されていた。しかし、昭和25年5月30日、文化財保護法が制定され、これにより松山城は重要文化財に指定変更され、国宝に指定されたのは、松本・犬山・彦根・姫路城で、平成27年7月8日、松江城天守が国宝に指定された。

この度、平成31年3月18日、松山城本壇復元建造物9棟を、文化庁文化審議会が文部科学大臣に登録するようにと答申した。その建造物は、「小天守・南隅櫓・北隅櫓・玄関・玄関多門櫓・十間廊下・多門櫓・筋鉄門上部渡櫓・内門上部渡櫓部分」の9棟である。
この9棟の建造物は、昭和8年7月9日、放火により焼失、昭和43年5月27日復元竣工した建物である。

参考までに:
昭和24年1月26日の法隆寺の火災により、法隆寺金堂壁画が焼損した。これをきっかけに、昭和25年5月30日、文化財の保護についての法律が制定された。現存12天守の内国宝が、松本・犬山・彦根・姫路の天守で、重要文化財に指定変更された天守は、弘前・丸岡・備中松山・松江・丸亀・高知・宇和島・伊予松山城天守であったが、平成27年7月8日、松江城天守が国宝に指定された。

伊予松山城本壇天守で、赤色で縁取られた個所が今回国指定有形登録文化財に答申された城郭建造物9棟である。

昭和25年5月30日、制定された文化財保護法のシンボルマーク

文化財愛護シンボルマークは,文化財愛護運動を全国に推し進めるための旗じるしとして,昭和41年5月に定められたもので、このシンボルマークは,ひろげた両手の手のひらのパターンによって,日本建築の重要な要素である斗栱(ときょう=組みもの)のイメージを表し,これを三つ重ねることにより,文化財という民族の遺産を過去,現在,未来にわたり永遠に伝承してゆくという愛護精神を象徴したものです。
文化庁からの説明引用。

昭和8年7月9日放火により焼失した伊予松山城本壇建造物9棟の跡。

画像は、昭和43年5月復元された伊予松山城本壇建造物で、連立式天守として甦った。
昭和41年、焼失した本壇9棟(筋鉄門上部渡櫓部分・小天守・多聞櫓・南隅櫓・十間廊下・北隅櫓・玄関多聞・玄関・内門上部渡櫓部分)の復元に着手し昭和43年5月末に竣工し連立式天守が復元された。
焼失した9棟の部材は主として栂材であったが、復元された9棟は桧材が用いられている。

伊予松山城本壇天守で、北側から撮影。

これからの画像は、平成31年3月18日、文化庁文化審議会が文部科学大臣に登録するようにと答申した建造物で、「小天守・南隅櫓・北隅櫓・玄関・玄関多門櫓・十間廊下・多門櫓・筋金門上部渡櫓部分・内門上部渡櫓部分」の9棟である。

日本三大連立式天守(姫路城天守・和歌山城天守・松山城天守)の一つ松山城本壇天守の中庭。

昭和42年10月15日松山城小天守の上棟式の棟札。

松山城小天守内部で、昭和42年10月15日松山城小天守の上棟式に使われた式材用具が展示してある。

西日本最高峰、1982m「石鎚山を背景にした伊予松山城」

現存12天守の内、本壇建造物の瓦に徳川家の紋葉「三つ葉葵」が上がっているのは松山城だけである。寛永12年(1635)第3代征夷代将軍・徳川家光の時伊勢国桑名藩主、松平定行が松山藩主として移封した。松平定行は徳川家康の甥になり桑名時代から徳川家康の指示により松平を名乗り三つ葉葵を使っており松山藩主となってもその通りとした。なお、伊予松山藩主松平の本姓は、久松である。

秋季に松山城本丸を散策すると画像の様な場面に出くわす事がある。

旅好きの口コミで選ぶ「2018・日本の城ランキング」で第3位に選ばれた松山城。
第1位:姫路城 第2位:二条城。

 

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