kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

決算発表は期待薄?

2019-07-15 08:52:52 | 日記
※ お詫び
  都合により16日分の更新を前倒しします。

2019年上半期の株式市場は欧米株の好調、中国や韓国の不調、日本
株も残念ながら鳴かず飛ばずといった成績だったでしょうか。この
流れは下期スタートの7月も続いているようです。欧米株でも特に
好調だったのは世界の経済の中心地である米国株です。

株価の動きからは米中貿易戦争は米国の圧勝という図式です。先週
末のNYダウは前日の2万7000ドル大台替えで弾みがつき再び高値
を更新して終わりました。もっとも物色銘柄は化学のダウや建機の
キャタピラー、事務用品・工業製品のスリーエムなど米中貿易交渉
への不透明感などから相場全体に出遅れていた素材や資本財・サー
ビス関連などへの買いが目立ちました。

物色範囲が出遅れ銘柄に買いが波及してきたことはダウが2万7000
ドルの大台乗せで高値警戒感も出てきたからでしょうか。しかし今
月から始まる決算発表では米国企業でも中国関連銘柄と業績の先行
き不安が消えません。米中貿易戦争の長期化で景気先行き懸念をFRB
が強め予防的に再び緩和路線に戻したことは不定出来ません。金融
緩和が再び米株に追い風が吹き高値更新しました。

中国関連だけでなく米国企業が発表する数字とどのような下期の業
績見通しを出してくるのでしょうか。市場予想との乖離は起きてな
いのか、内容次第ではダウが高値を更新して割高感も高まってきた
タイミングですから下落のトリガーになる可能性もあります。

それとも市場が懸念したような影響は少なくとも米国企業には出ず
このままサマーラリーに突入するのでしょうか。今月の高値更新は
企業業績に期待したものではなくFRBが利下げに路線に舵を切った
ことを好感した上昇です。金融緩和だけで今後も高値を追うという
のは難しいという見方もあります。

日本株は米国と日本の金融緩和余地の差や中国景気に企業業績が左
右されやすいという理由からずっとずっと出番はありません。今後
市場の目は企業業績により注目が集まるでしょうか。中国景気の指
標銘柄ともみられている安川電機の3~5月期の業績は不振でした。
先行きの受注に明るさが見えてきたとという見方もありますが、市
場の不安を取り除くまでにはいかなかったようです。

安川電機の決算からは中国関連銘柄への期待は大きく低下しました。
期待が低下したことから個別銘柄の中にはポジティブサプライズが
あるかもしれません。もっともその場合でも相場全体を持ち上げる
ほどの影響は期待薄かもしれません。

景気も消費税引き上げの駆け込みも見られず、このところの天候不
順も夏商戦には逆風です。内需銘柄にも期待できないとなると決算
をキッカケに日本株の見直しが出てきて株価水準が切り上げるとい
う期待は持ちづらい状況です。こんな状況も影響しているのでしょ
うかこのところの東京市場は米国株高に連れ高もしなくなりました。
当面は上値が重く下値不安も消えない日本株という状況は続きそう
です。
コメント
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