今週末のSQが終れば東京市場は3連休です。8日の売買代金は1兆
7000億円程度と薄商いでした。昨日だけでなくこのところ東京
市場の売買代金は2兆円を割り込む日が多くなりました。市場エ
ネルギーの低下は陰の局という見方もありますが、どうやら今回
は低迷局面を抜け出すのは簡単ではないようです。
月末からスタートする決算発表を控えて国内要因からは動きにく
い状況が続きます。6月から急ピッチに上昇してきた米国株にも
先週高値更新したこともあり2万7000ドルの大台替えが目前に迫
り高値警戒感がそろそろ広がっても不思議ではありません。
米国株は利下げを前のめりで織り込んでしまっただけにこのまま
大台乗せから一段高を期待するには少々荷が重いかもしれません。
決算発表がスタートすることもあり次第に全体よりも個別銘柄物
色が盛んになりそうです。
米中貿易戦争の影響もあり中国経済の回復が遅れ4~6月期の日
本企業の業績は外需銘柄中心に厳しい内容になるのでしょうか。
また7~9月期業績を企業がどのように見通しているのかも重要
になります。
相場は本来なら米中貿易戦争の影響を受けにくい業種や企業に光
が当たりそうですが、小売り銘柄中心に内需の弱さもあり小売り
銘柄が選択されにくくなっています。医薬品銘柄も外部環境が不
透明な時には選好されるセクターで先週は大きく上昇した銘柄も
出ていました。
しかし今週は一転売りに押される銘柄が目立ち明るいスタートと
はなりませんでした。下げの要因はまたしてもあの人でした。ブ
ルームバーグ通信が「トランプ米大統領が5日、米国の薬価を引
き下げるため他国で支払われる価格の最低水準に基づいて医薬
品が購入できるようにする制度を考案中だと明らかにした」と
伝えました。
米国では医薬品の高さが議論の的となっており、「共和、民主両
党とも問題視していることから、2020年の大統領選に向け薬価引
き下げ圧力は続く」との見方もあります。来年の大統領選挙での
争点の一つになるかもしれず医薬品銘柄には逆風になるとの指摘
もあります。
勿論内需銘柄でも底堅く推移しているところもあります。しかし
アベノミクス相場初期のように外需銘柄が手掛けにくい局面で次
々に内需銘柄からスター銘柄が出た局面とは明らかに違っていま
す。
小売りセクターでいえばインバウンド需要で人気化した百貨店株
消費者の利便性を捉えたコンビニ、そのコンビニやスーパーから
顧客を奪うことやインバウンド需要を捕らえた形で成長してきた
ドラッグストアと次々に人気化しましたが、いずれも成長の曲が
り角に突き当たりました。外需銘柄と内需銘柄の両輪とも買い難
いとなると日本株の出番はもうしばらくかかることになります。
7000億円程度と薄商いでした。昨日だけでなくこのところ東京
市場の売買代金は2兆円を割り込む日が多くなりました。市場エ
ネルギーの低下は陰の局という見方もありますが、どうやら今回
は低迷局面を抜け出すのは簡単ではないようです。
月末からスタートする決算発表を控えて国内要因からは動きにく
い状況が続きます。6月から急ピッチに上昇してきた米国株にも
先週高値更新したこともあり2万7000ドルの大台替えが目前に迫
り高値警戒感がそろそろ広がっても不思議ではありません。
米国株は利下げを前のめりで織り込んでしまっただけにこのまま
大台乗せから一段高を期待するには少々荷が重いかもしれません。
決算発表がスタートすることもあり次第に全体よりも個別銘柄物
色が盛んになりそうです。
米中貿易戦争の影響もあり中国経済の回復が遅れ4~6月期の日
本企業の業績は外需銘柄中心に厳しい内容になるのでしょうか。
また7~9月期業績を企業がどのように見通しているのかも重要
になります。
相場は本来なら米中貿易戦争の影響を受けにくい業種や企業に光
が当たりそうですが、小売り銘柄中心に内需の弱さもあり小売り
銘柄が選択されにくくなっています。医薬品銘柄も外部環境が不
透明な時には選好されるセクターで先週は大きく上昇した銘柄も
出ていました。
しかし今週は一転売りに押される銘柄が目立ち明るいスタートと
はなりませんでした。下げの要因はまたしてもあの人でした。ブ
ルームバーグ通信が「トランプ米大統領が5日、米国の薬価を引
き下げるため他国で支払われる価格の最低水準に基づいて医薬
品が購入できるようにする制度を考案中だと明らかにした」と
伝えました。
米国では医薬品の高さが議論の的となっており、「共和、民主両
党とも問題視していることから、2020年の大統領選に向け薬価引
き下げ圧力は続く」との見方もあります。来年の大統領選挙での
争点の一つになるかもしれず医薬品銘柄には逆風になるとの指摘
もあります。
勿論内需銘柄でも底堅く推移しているところもあります。しかし
アベノミクス相場初期のように外需銘柄が手掛けにくい局面で次
々に内需銘柄からスター銘柄が出た局面とは明らかに違っていま
す。
小売りセクターでいえばインバウンド需要で人気化した百貨店株
消費者の利便性を捉えたコンビニ、そのコンビニやスーパーから
顧客を奪うことやインバウンド需要を捕らえた形で成長してきた
ドラッグストアと次々に人気化しましたが、いずれも成長の曲が
り角に突き当たりました。外需銘柄と内需銘柄の両輪とも買い難
いとなると日本株の出番はもうしばらくかかることになります。