kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

空洞化は避けて通れない?

2010-09-24 10:27:30 | 日記
「海外生産比率引き上げ加速」日産7割、キャノン最高
アサヒ「中国食品大手に出資」調達・販売に全面提携へ
この二つの記事に共通するキーワードは企業は今後も
成長を続けるには海外に活路を求めるしかないという
事実です。

内需企業といわれている食品会社さえ国内の市場だけ
ではもう成長は望めません。そのためアサヒ・キリン
は競って海外戦略を加速しています。特にアジアは
これから成長が最も期待できる地域です。これからも
有力企業は挙ってアジアでの事業を拡大するでしょう。

円高は輸出企業のとってマイナスですが、一方強い円を
使って海外企業を買収して事業を拡大するチャンスでも
あるのです。環境が厳しければ厳しいほど同じ業種の中
でも格差が広がるでしょう。

人も企業も一度どん底に落ちないとなかなか変われない
ものです。過去の成功体験が仇になり居心地の良い現状
から抜け出せないものです。現在、優良企業といっても
この先いつまでも成長できるとは限りません。

典型的な内需企業といわれている食品業界、薬品業界
それに生損保や銀行などの金融業界。これから成長して
いくためには海外で稼げる体制を作らないとジリ貧です。

円相場の高止まりやデフレの続く国内市場のことを考え
たら有力企業は今後も海外生産の拡大やM&Aを通じて
海外に目を向けなければ企業に明日はありません。

海外生産比率は1ドル79円をつけた95年以降3割前後で推移
していましたが、今後は海外生産が再加速しそうです。
その背景にあるのは95年と比べて格段に力をつけてきた
韓国や台湾それに中国企業の存在があります。

これらの国の企業と世界市場で競争していくにはコスト
の面からも海外生産は避けて通れません。その意味では
国内の空洞化は今後も避けられないのかもしれません。
少子高齢化でパイの拡大できない国内市場だけではいずれ
ジリ貧になることは目に見えています。今後でも銘柄選
びはいかに海外市場で伸びる企業を探すこと尽きると思い
ます。

今日の東京市場は84円台の円高、それにニューヨーク安
介入によるサプライズからの買い戻し一巡またテクニカル
的な過熱感などもあり100円弱下げています。週末、期末を
控えて安いまま引けるかもしれません。


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