先週の市場は大きく変動しました。その発端は11日に発表された米国のCPIです。
事前の予想は7.9%程度でした。結果は7.7%と予想を下回りました。この結果を
受けNYダウは1000ドルを超える急騰でした。日本にも株高は波及し日経平均は
800円を超える大幅上昇で2万8200円台まで一気に上昇しました。
円相場もCPI発表前の146円台から週末には138円台まで急激な円高が進みました。
CPIはこれまで市場予想を越える上昇で一段の円安進行や株価の急落を引き起こし
ていました。10月は日米とも株価が大きく上昇していただけに投資家の脳裏には
結果次第では大幅下落も警戒されていました。
円相場も再び150円を超える円安も懸念されていました。為替市場関係者も日米の
金融政策の違いから155円まで円安が進むという見方や160円もあり得るといった
見方まで当面は円安トレンドに変化はないというのがメインシナリオでした。円安
マグマが溜まっていたこともあり一気に円安トレードの巻き戻しが発生しました。
中間選挙で共和党が圧勝して上下両院とも制するという事前予想に反して民主党の
善戦が明らかになり市場の思惑は外れ株価がCPI発表前に調整していたことも反動
を呼びやすかったのかもしれません。これだけ大きな動きになったのは為替も株式
市場ともこれまでのトレードの巻き戻しが大きな波となったことがあげられます。
先週の予想も円相場は145円から150円というのが主流でした。日経平均も中心地は
2万7500円あたりでした。2万8000円の予想も少数派でした。それだけに一旦相場が
反対方向に振れた場合大きな変化になるという典型的なケースだったようです。
CPIの結果からインフレの鎮静化期待の高まりと利上げペースの鈍化や利上げ停止期
待まで前倒しになるのではないかということのみで急騰しました。少しはしゃぎ過ぎ
との見方もあります。長期投資家がこれまで株式ポジションを大きく落とし様子見の
姿勢の状況で短期筋の強烈な買いが急騰の背景にあります。
円高で業績面でマイナスになる機械や電機や自動車まで11日には上昇する銘柄が多か
ったことから、指数主導の相場だったようです。物色の圏外だったのは経済再開銘柄
の百貨店セクターや電鉄銘柄でした。11日の相場に限ってはこれまで金融引き締めで
売り込まれていたセクターのリバンドだったようです。
もっとも10月の上昇プラス先週に一気に急騰しただけにこのCPIトレードが短命に終
わる可能性も考えておくべきです。売り方の買戻し主導から中長期投資家の買いにバ
トンタッチが上手くいかなければ株高の持続力は期待できません。日米とも決算発表
が終盤になり次の材料は何になるのでしょうか。
次回の更新は15日を予定しています。
事前の予想は7.9%程度でした。結果は7.7%と予想を下回りました。この結果を
受けNYダウは1000ドルを超える急騰でした。日本にも株高は波及し日経平均は
800円を超える大幅上昇で2万8200円台まで一気に上昇しました。
円相場もCPI発表前の146円台から週末には138円台まで急激な円高が進みました。
CPIはこれまで市場予想を越える上昇で一段の円安進行や株価の急落を引き起こし
ていました。10月は日米とも株価が大きく上昇していただけに投資家の脳裏には
結果次第では大幅下落も警戒されていました。
円相場も再び150円を超える円安も懸念されていました。為替市場関係者も日米の
金融政策の違いから155円まで円安が進むという見方や160円もあり得るといった
見方まで当面は円安トレンドに変化はないというのがメインシナリオでした。円安
マグマが溜まっていたこともあり一気に円安トレードの巻き戻しが発生しました。
中間選挙で共和党が圧勝して上下両院とも制するという事前予想に反して民主党の
善戦が明らかになり市場の思惑は外れ株価がCPI発表前に調整していたことも反動
を呼びやすかったのかもしれません。これだけ大きな動きになったのは為替も株式
市場ともこれまでのトレードの巻き戻しが大きな波となったことがあげられます。
先週の予想も円相場は145円から150円というのが主流でした。日経平均も中心地は
2万7500円あたりでした。2万8000円の予想も少数派でした。それだけに一旦相場が
反対方向に振れた場合大きな変化になるという典型的なケースだったようです。
CPIの結果からインフレの鎮静化期待の高まりと利上げペースの鈍化や利上げ停止期
待まで前倒しになるのではないかということのみで急騰しました。少しはしゃぎ過ぎ
との見方もあります。長期投資家がこれまで株式ポジションを大きく落とし様子見の
姿勢の状況で短期筋の強烈な買いが急騰の背景にあります。
円高で業績面でマイナスになる機械や電機や自動車まで11日には上昇する銘柄が多か
ったことから、指数主導の相場だったようです。物色の圏外だったのは経済再開銘柄
の百貨店セクターや電鉄銘柄でした。11日の相場に限ってはこれまで金融引き締めで
売り込まれていたセクターのリバンドだったようです。
もっとも10月の上昇プラス先週に一気に急騰しただけにこのCPIトレードが短命に終
わる可能性も考えておくべきです。売り方の買戻し主導から中長期投資家の買いにバ
トンタッチが上手くいかなければ株高の持続力は期待できません。日米とも決算発表
が終盤になり次の材料は何になるのでしょうか。
次回の更新は15日を予定しています。
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