kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

2度あることは3度ある?

2022-07-24 09:23:13 | 日記
先週の日経平均は4営業日で1126円上昇しました。13日からの7連騰での上げ幅は
合計1578円と大きなものになりました。この突然の急反発は多くの市場関係者を
驚かせるものでした。急反発の契機になったのは13日発表された米国のCPIでした。
市場予想(8.8%)を越える9.1%となりインフレが加速したにも拘わらず結果を受
けた市場の反応が冷静だったことがその後の急反発に繋がったのかもしれません。

6月のようにCPIショックが起きても不思議ではなかったのですが、市場の反応が
限定的だったのはインフレについて一定の耐性が市場についてきたからなのでしょ
うか。ともかく日米市場とも不意打ちのような急反発はサプライズでした。

最近の米株の戻りは長期金利の低下が手掛かり材料でした。割高感から売り込まれ
ていたグロース株が市場をリードする形での上昇でした。金利低下の背景にある景
気減速です。一方景気減速で市場の改めて関心がマクロ景気に向かえば、株価の下
押し要因になることには注意が必要です。

金利低下と景気の悪化懸念は裏表の関係にあります。先週の急上昇は金利低下だけ
を材料に買い上げられました。都合の悪い景気悪化は目をつぶってしまいました。
高いインフレと中国のロックダウンそれにウクライナ情勢などで企業業績に対する
目線は下がっていました。

蓋を開けたら懸念したほど企業業績が悪くないことを囃して株高が進みました。しか
し今後発表になる決算に市場が好感が持続するかは分かりません。むしろこのところ
の株高で再びハードルは高くなったかもしれません。決算序盤でスタートダッシュに
成功した市場がその後反動安に変わることもあります。

日本株も米株につられるように上昇しましたが、先週は円安が反転して円高になりま
した。しかし円高反転で本来は下落要因となるような自動車や精密株は堅調でした。
それだけ反発の勢いが強かったということでしょうが、悪材料を無視するような上昇
がどこまで続くのかは疑問です。大きな連騰の後には決まって調整が入るのが市場です。

大きな上昇だった3月も6月も上昇が止まった後は決まって調整局面が訪れていました。
3月の6月も2万8000円前半が天井でした。先週は2万8000円回復にあと一歩のところま
で上昇してきただけにやはり警戒は必要です。3月も6月もそして今回も海外短期筋主導
の上昇という共通点があります。

2度あることは3度あるのかあるいは3回目の正直でまだ上昇相場が続くのか、これから
FOMCそして月末を迎えるだけにシートベルトはきつく締めておくべきかもしれません。

次回の更新は26日を予定しています。
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