kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

インバウンド

2015-01-27 08:06:42 | 日記
週明けの東京市場はNY市場安とギリシャ選挙での野党圧勝を嫌気して200円
を超える下げで始まりました。もっともその後は下げ幅を縮め43円安と堅調な
展開でした。需給面では下値では日銀や年金の買いが見込まれます。また下
落時には裁定解消から下げ幅が広がるケースが多かったのですが、先週時点
で裁定買い残高は昨年12月ピークから1兆円弱減少していることから売り圧力
はそれ程高まらなかったのかもしれません。もちろんこれから本格化する決算
への期待もあるでしょう。

もっとも追加緩和で昨年10月末から東京市場は大幅に円安株高が進行しまし
た。日本企業のある程度の好業績は織り込み済みであることも確かです。市場
予想を超える業績を発表する企業を別にすれば上値は限定的かもしれません。
むしろ今期業績では向けて原油安のデメリットが先行して決算に反映されそう
です。

26日の丸紅決算はそんな象徴です。エネルギー価格や素材価格が高値水準
の時の取得をしたのは丸紅だけではありません。原油だけでなく銅価格の低
迷などまだまだ表面化していない損失を発表する企業は出そうです。また12月
から急激にユーロ安の悪影響が気になります。ECBの緩和は長引くとの指摘も
あり今後もユーロは売られやすい環境が続きそうです。ユーロ安による今期業
績の下方修正や来期の伸び悩みなどユーロ圏が収益源の企業には逆風にな
りそうです。

為替や海外市場の不透明感が当面は残りそうです。そんな状況で今後も折に
ふれて注目されそうなテーマにインバウンド消費銘柄があります。今年の訪日
観光客は1500万人にも達するとの予想もあります。消費税引き上げ後もたつく
国内景気には数少ない明るい材料です。為替や海外市場の影響を受けやすい
外需株に比べると比較的安心できるテーマです。

目先は多くの関連銘柄で11月以降大きく上昇して過熱感が出てきたこともあり
高値波乱などは避けられそうもないでしょうが今後も折に触れて物色されること
になりそうです。

おもなインバウンド銘柄
JR3社や京成など電鉄銘柄、西武HGや共立メンテナンスなどホテル業界
オリエンタルラウンドやハウステンボスを子会社に持つHISのレジャー業界
三越伊勢丹HGなどやビッグカメラやドン・キホーテなどの小売業界
セイコーやシチズンの時計銘柄

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