kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

株は連想ゲームだ!パート2

2015-06-13 08:08:28 | 日記
お隣韓国ではマーズの感染拡大に歯止めが拘わらず長期化する懸念も指摘
されています。その影響は小売り売り上げやレジャー産業に及んでいます。国
内景気の失速を防ぐために中央銀行は政策金利を過去最低の1.5%に引き下
げました。昨年のフェリー沈没の時も消費が落ち込みましたがウォン高での輸
出の低迷もあり昨年から韓国経済には逆風が吹き続いています。

マーズの流行や韓国経済の悪化は日本にとっても他山の石として見過ごすこ
との出来ない局面もありそうです。インバウンド需要はこのところ日本経済を
支える援軍となっていますが国別の観光数で韓国は中国に続いて第2位です。
今回の騒動の影響で自粛ムードが広がり韓国からの観光客の減少が起きない
とも限りません。

一方マーズの流行は中国など国々が旅行先を韓国から日本などに変更する
ことで観光客が増加するという指摘もあります。韓国からの旅行客の減少との
綱引きで果たしてどちらの影響が大きいのか答えは後になってみなければ分
かりません。一つ言えることは観光産業や運輸産業にとって自然災害や感染
症などのイベントリスクからは逃れられないという宿命を背負っていることです。

また最近の中国の株式ブームも巡り巡って日本の観光産業に影響を与えると
見方があるようです。爆買いで一躍日本の消費現場の注目の的となった中国
人富裕層の消費がもし上海株暴落でも起これば一気に潮が引いたように消費
が大きく落ち込む懸念です。もともと中国人気質は熱しやすく冷めやすい傾向
があるようです。

不動産ブームも理財商品ブームもそんな下地があったから起こったのかもしれ
ません。一旦ブームになるとそれまで縁のなかった大衆が我も我もと熱狂する
国民気質はそう簡単に改められるものではありません。中国の株ブームにして
も経済が減速しているのに年初から既に2倍になっている上海市場の上昇は正
常だとは思えません。

かつての日本の80年代のバブル相場を彷彿させます。個人投資家主導の現在
の活況も行き過ぎればその反動も大きくなります。上海株下落が爆買いの中国
人の消費に冷や水をかける懸念は拭い去れません。期待が高ければ高いほど
その反動も大きくなります。それは実際の影響は限定的だったとしても株式市場
では一時的なパニックは避けられません。

実際このような事態になるかどうかは誰もわかりませんが投資家としては常に
一つのリスクとして考えておかなければなりません。「風が吹けば桶屋が儲かる」
的な連想が株式投資では必要です。もっともそんなパニックになった時ほどうまく
立ち回れば大きな果実をモノにできます。株式投資は連想ゲームなのです。表面化
している事実よりも半歩先の出来事に価値があります。

明日の更新はお休みします。
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