kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

我慢の先の光

2019-06-24 06:17:40 | 日記
すっかり2万1000円程度が指定席になってしまった感のある東京
市場です。NYダウが過去最高値更新一歩手前まで上昇した21日も
円高や米国とイランの緊張の高まりから地政学的リスクも浮上し
上昇トレンド入りのキッカケが掴めません。

最高値更新まであと少しに迫った米国株もFRBの利下げ期待の一本
足相場です。このところの米国経済は急速に景気悪化のシグナル
を示す経済指標が目立っています。景気悪化がFRBの利下げを一層
高める催促相場になっています。

現在は企業業績の上昇を買う相場ではない金融相場だけに安定感
にはかけます。いつ風向きが急激に変わる可能性は常に警戒する
必要があります。米国株に連れ高しない日本株ですが、その米国
株が下げれば間違いなく日本株は巻き添えを食らいます。

半年前までは割高感の強い米国株から日本株に世界の投資家が関
心を高め水準訂正も期待できるという見方もありました。しかし
現在は中国景気の回復期待も低下し円高トレンドの定着から日本
企業の業績下方修正懸念もありすっかり出遅れ日本株の出番だと
いう見方は聞かれなくなりました。

今は4月時点よりも日経平均とNYダウの乖離は広がっています。
やはり円相場が4月の112円台から107円台へと円高が進んだこと
で企業業績の下方修正懸念も高まり日本株が一層の出遅れ状態に
なりました。

もっとも日本株への期待が低下した分、僅かな好材料でも上げや
すくなることもあるかもしれません。現在の日本株の主な買い手
は日銀と自社株買いです。いずれも株価が反転して上昇したとし
ても売りに出ることはありません。

信用買い残高も2兆1000億円程度とここ数年で見てもそこに近い
水準です。相場は既に枯れています。後はキッカケ待ちです。や
はり米中通商協議が何らかの形で合意するというのが必要です。

来年11月の大統領選挙を考えると2020年初めに景気悪化が深刻
化していたらトランプ再選の可能性はかなり低くなります。逆
算すると今年の秋ごろには何らの合意にこぎつけ景気不安を取
り除きたいというのがトランプ陣営の考え方です。

現在の世界の市場はFRBの利下げ期待が相場を支えています。景
気を買う相場ではありません。世界の景気敏感株という位置付け
の日本株には辛い環境です。既に様々の悪いニュースが出てその
たびに株価も下落しました。もっともかなり打たれ強くなってき
たのも事実です。米中通商協議に何らかの合意が出来、景気回復
を買う相場になれば日本株の出番です。我慢の先にきっと光は見
えてきます。
コメント
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