kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

海図なき航海

2015-09-02 11:48:07 | 日記
2日午前の東京市場は1453円円高の1万8309円で引けました。寄り直後の1万
7857円安値となり先週の1万7714円を割り込まなかったのでその後買い戻され
ました。空売り比率41%というのは売り方にもどんどん下値を売り込むのを躊躇
わせる水準です。

しかし今ほど予想が当てにならない時期はないのではないでしょうか。証券会社
に属する市場関係者は生保系や独立系の投信関係者に比べれば強気のバイア
スがかかり易いという事情はあるにせよ日々のレンジ予想も飛び越えてしまうほ
ど振れ幅が大きい状況です。

多くの投資家も先週の値動きをみて少なくとも週前半は戻りを試す筈だと考えた
でしょう。国内投資家に比べれば海外投資家はまだまだ警戒感が強く弱気継続
と考えるべきでしょう。そんな間隙をぬってボラの高い相場をチャンスと狙ってい
るヘッジファンドなどの短期筋の高速取引が一層アップダウンの激しい値動きを
助長しています。

期限に制約のある機関投資家と違って個人投資家には通常時間制限はありま
せん。自分の投資スタイル、あるいは懐事情で果敢に値幅を狙うもよし激しい値
動きで買い場の見極めがつかない投資家は休むもよし。大事なのは背伸びしな
い投資を心がけるべきです。相場の先行きは誰にも分からないのですから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

消費関連に逆風

2015-09-02 07:05:23 | 日記
週末の3連騰で今週は戻りを試すとの予想も多かった今週の東京市場ですが
月曜日の大幅安に続いて火曜日は724円安と大幅下落で9月相場スタートの
出ばなをくじかれた格好です。8月31日現在過去2番目の高水準の空売り比率
(39.5%)1日には41%と未曽有の数字です。市場には尚も先行き不安が解消
していない現実が浮かび上がります。

国内では鉱工業生産7月0.6%減と2ヶ月ぶりにマイナスに転落、8月の人民元
切り下げや世界的な株価急落の影響が実体経済の足をさらに引っ張る懸念も
あります。中国の鉄冷え加速などの文字も踊り4~6月期好業績だった日本企
業の7~9月期急減速懸念も今後出てくるかもしれません。円相場が120円弱で
比較的安定しているにも拘らず輸出型の主力銘柄の株価低迷が先行き不安を
象徴しています。

個別銘柄では値上げ効果もあり4~6月期に大幅な増益を達成した食品銘柄が
多かったのですが最近の天候不順もあり7~9月期も好調が持続できるのでし
ょうか。買い物頻度が高い食品は価格に敏感になります。賃金上昇率を大きく
上回る食料品の値上げの影響は4~6月期にはほとんど影響は出なかったよう
ですが今後ジワジワと影響が出る可能性はあります。一部の報道では最近の
弱い消費は年金生活者中心に財布のひもは再び固くなる傾向が出てきたとの
指摘もあります。

中国ショックで下げたとはいえ年初の水準からみれば株価は高値圏です。家計
が防衛に走る時には食品や外食、衣料などは真っ先に削られる宿命にあります。
賑わった銘柄ほど反動も大きくなります。押し目買いをするにしても値ごろ感だけ
でなく業績チェックは勿論欠かせません。

8月中旬から続く早すぎる秋雨前線による天候不順は消費に対してマイナス要因
の方が大きいでしょう。また天候不順は野菜の生育の遅れによる価格高騰などの
原因にもなります。生鮮食品価格の上昇はその他の消費切り詰めにも繋がります。
例年ならこの時期はまだまだ残暑が厳しい時期です。これほどのこの天候不順は
近年記憶にありません。もちろん気温が低下して売れ行きが上がる商品もあるで
しょう。

しかし消費の現場では夏は夏らしく暑く冬は冬らしく寒い方が商売には好都合の
ようです。早すぎる秋の訪れは果たして株価に吉と出るのか凶と出るのか。株式
市場は連想ゲームです。中国景気懸念に加えて悪天候による国内の消費不振が
東京市場の足枷になるかもしれません。東京市場は先週の18000円割れが一番
底だと信じたいですが二日間で1000円も下げた東京市場の地合いは良くありま
せん。11日のメジャーSQまでは少なくとも緊張感を強いられる日々が続きそうで
す。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする