kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

泣いた顔がもう笑った

2013-08-03 14:25:51 | 日記
今週の東京市場は週後半急反発しました。まるで6月27、28日(合計840円高)
を再現するような上げっぷりでした。この週末二日間の上昇は797円でした。
前回も今回も先物主導での上昇、その直前まで株価は軟調に展開していたと
いうこともまったく同じでした。改めて東京市場の趨勢を決めるのはヘッジファ
ンドなどの先物売買如何であるという思いを強くしました。

元々今週の東京市場は決算発表による個別銘柄の値動きがあるものの日本
固有も材料はなく市場全体の動きは海外のイベント待ちでした。中国のPMIや
米国のFOMCや週末の雇用統計発表を控えて動きづらい1週間であると事前
には言われていましたが、結果はすべての営業日で200円以上変動しました。
特に週の初めの月曜日は468円安、週末の金曜日は460円高とまるで鏡に映
した反対の姿のような大幅下落と大幅上昇が目立ちました。

米国の金融緩和方針の転換で日本市場も今後金融相場から業績相場に移行
すると言う見方もありますが週末賑わった銘柄は7月24日以降大きく売られた
金融や不動産などの上昇が目立ちました。リターンリバーサルの典型的な相場
でした。日経平均が大きく上昇した1日の売買代金が2兆2000億円台、2日も2兆
3000億円台と5月の上昇時の3兆円台ほど売買代金は膨らんでいません。やは
り1万5000円を越えてその後も持続的に上昇するためには売買代金を伴なった
上昇が必要です。

1万4000円台では真空地帯と下落したこともあり2兆円弱の売買代金でも上値を
終えますが戻り売りが本格的に出る1万5000円台は。戻り売りを消化しながらの
上昇には3兆円を超える水準まで売買代金が必要です。売買代金が膨らんで本
格上昇に繋がるかどうかがポイントです。それによっては夏枯れ相場に戻ってし
まうのかそれともNY市場がサマーラリーに突入して日本株も上昇を続けるのか
ミニSQの9日を挟む来週が分水嶺でしょうか。

それにしても株式市場の豹変振りには驚きます。月末のお化粧買いが不発に
終わった水曜日31日の先物の夜間取引では1万3510円まで下げたのに2日の
先物の引け値は1万4480円でしたから二日で1000円の上昇です。「泣いた顔が
もう笑った」この状態が長く続くといいのですが、主導しているのが現物買いの
長期投資家では無いことは肝に銘じておくべきです。彼らは短期間での鞘取り
です。変わり身の速さは5月高値時の7月もそれを証明しています。普段から先
物特有のブレの大きさには注意が怠れません。

さて注目の雇用統計ですが18万人予想には届かず16万3000人でした。また5月
6月の数字もそれぞれ下方修正されました。この結果を受け為替市場は円高
ドル安に振れました。雇用統計では強めの数字が出ると当て込んで2日の東京
市場で先物を買い進めたCTA(商品投資顧問)の目論見は外れたようです。
NY市場は小幅高で終わりましたが、98円台後半まで円高に振れましたから
週明けの東京市場は売り先行で始まりそうです。

明日の更新はお休みします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする