ラジオ爺の道楽三昧

原発放射能汚染により素人百姓・孫専科を奪われ、病で蕎麦打ちも廃業。最後に残ったアマチュア無線と男の料理の細々生存証明。

秋田の粉

2008年07月26日 | 手打ち蕎麦打ち
            
気温30度前後と思われここ数日間と比べ過ごし易い感じもするが、少し動くとどっと汗が吹き出てしまう。こんな気候のせいか今回の出席者は9人と最近にない少数の静かなそば打ちになった。
            
秋田の無線友達Eさんが皆瀬村小安のそば屋で譲ってもらったと送ってくれた。皆瀬村も昔仕事や遊びで何度か訪ねた懐かしいところで、何となく奥会津の南郷や只見にも似て、そば栽培にも適した風土なのだろう。白い粉で握り反してみると砂の様にサラッと崩れ、どうやら限りなく“更科”に近い粉だった。この粉、自分の技量では“10割”はとても無理と判断“二八”にしても熱湯?水?と迷ってしまったのでSさんにお聞きした。
水で始めた。加水時そばの香りが最大に発生するがほぼゼロ、練りでは粉の粒子からするとザラッポさもなく、むしろスベスベと滑らかでモッチリ感もあり、打って楽しいそばになるかに思えた。しかし、本延しに入ると生地割れが内部にも出始めて薄く延ばす事を断念して太目のそばに仕上げた。
            
茹で時間60秒。矢張り“更科”に近いそばになり会員皆んなで試食した。秋田美人を連想させる生地の白さに満足しながらも、モッチリと硬く太さも災いして喉越しには難があり、田舎そば並みに皆んな噛んでしまった。地域に根付いたそれぞれの味手打ちそば、探求するほど奥が深くてはまってしまう。Eさんのお陰でしばらくぶりに“福井今立産”以外のそばを堪能する事が出来た。