16:00から福島旧友会恒例の総会が放送会館会議室で開催され3年ぶりに出席した。
バスで偶然乗り合せたK・Hさんと三人でコムコム駐車場まで来るとフェンス越しに、明日まで開催されるJR福島ー郡山駅間運行の出発待ちSL-D51が丸見えだった。
「開催まで時間はタップリあるので見てから行こう」と決まり、出発までの15分程の間は会話をしながら、昭和35年3月31日入局式前日の朝これと同じSLに牽引された茶色の客車に乗り、同級生のY君と一緒に上京した光景をフト懐かしく思い浮かべていた。お互いに貧しい家庭環境ではあったが「記念に急行でエガネガイ」と提案したが「急ぐ旅でネーベシタ」と却下され、各駅停車の鈍行8時間半の長旅だった。そんなY君は既に鬼籍入り、退職した3年後だった。
出発待ちをしている間、待避線に停車している電車の事や目の前を通過して行った貨物列車の出発地や電気機関車金太郎などを詳しく話していたHさん、どうやら隠れ鉄道マニアだったのではないだろうか。
自分は多分“うわの空”で聞いていたと今思う、頭の中はY君の事が半分以上を占めていたので誠に申し訳なかった。
総会終了後は駅前の居酒屋で懇親会。
自分の声が届く範囲以内の半数はノンアルコール組で、2人を除き既に皆健康寿命の尽きてしまった同士。お互いにもう真新しい話題なども無く、しばらくは昔話に耽入りながら若さを取り戻そうとしていたが、何時の間にか身体や医者の話題にすり替わっていた。
通常は戒名・寺まで発展して幕引きになるが、今回は自分より後に発症した同じ疾病のしかも重症だったSさんに逆に励まされて、バスの時間もあり一足先に席を外した。
午後の5時間にも満たない時間であったが、とても充実した楽しい一日だった。