2008年 ことしの一冊たち 上半期

ことしは一体どんな本についての記事を書いたのか?
書いた当人も忘れているので、まとめてみたくなった。
主だった記事をとりあげ、なにか思いついたらコメントをつけていきたい。

1月
「新聞社」(河内孝 新潮社 2007)
ことしは毎日新聞にとって多難の年だった。
「毎日新聞海外版低俗記事事件」(という名称でいいのかな)があったし、「ヤマダ電機見出し事件」があった。
このサイトの閲覧数は、記事をアップした日で200件台くらいなのだけれど、ことし一度だけ2千件を超えた日がありびっくりした。
思えば「低俗記事事件」の余波だったのかもしれない。

「お金もうけは悪いこと?」(アンドリュー・クレメンツ 講談社 2007)

「きみのためのバラ」(池澤夏樹 新潮社 2007)
池澤さん個人編集による「世界文学全集」の評判は上々のよう(個人的には、あの蛍光色の装丁がすぐ色褪せてしまうのではないかと心配)。
池澤さんは夕刊フジで「世界文学全集」にまつわるエッセーを連載していて、それはここでも読むことができる。

2月
「メディチ・マネー」(ティム・パークス 白水社 2007)

「時間エージェント」(小松左京 新潮社 1975)

「水彩学」(出口雄大 東京書籍 2007)
モスバーガーのパンフレットの絵を描いたひとだとわかったのが一番の収穫。

「アマチャ・ズルチャ」(深堀骨 早川書房 2003)
最近、W・H・ホジスンの「夜の声」(創元推理文庫 1985)に収められた表題作、「夜の声」を読んでいたら、うっかり笑い出してしまった。
「若松岩松教授のかくも驚くべき冒険」を読んでいたせいだ。

3月
「犬に本を読んであげたことある?」(今西及子 講談社 2006)

「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」(ウィリアム・ブリテン 論創社 2007)
論創社ミステリはだんだん存在感を増してきたという感じがする。継続は力なりだろうか。

4月
「テキサスぽんこつ部隊」(グレンドン・スウォーサウト 角川書店 1980)
これは賞味期限切れ小説だから、あんまりオススメできない。
ことし印象に残った賞味期限切れ小説は、これとミッキー・スピレインのマイク・ハマーもの。
賞味期限切れ小説は、ひとにはオススメできないけれど、読むのは好きだ。

「きみの血を」(シオドア・スタージョン 早川書房 2003)

5月
「象を洗う」(佐藤正午 光文社 2008)
コメントにも書いたけれど、「ありのすさび」(2007 光文社文庫)もとても面白かった。

「作家の生き方」(池内紀 集英社 2007)

「先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!」(小林朋道 築地書館 2007)
この本は、「先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!」(築地書館 2008)という続編がでた。
絶対面白いと思うのだけれど、まだ読んでいない。

6月
「聖ヨーランの伝説」(ウルフ・スタルク あすなろ書房 2005)

「先生と老犬とぼく」(ルイス・サッカー 文研出版 2008)

「刈りたての干草の香り」(ジョン・ブラックバーン 論創社 2008)

「フーさん」(ハンヌ・マケラ 国書刊行会 2007)

「ビッグ・マン」(リチャード・マーステン 東京創元社 1960)
「湖畔に消えた目撃者」(エド・マクベイン 扶桑社 2001)

「一言半句の戦場」(開高健 集英社 2008)
開高健は好きな作家。この本がでたおかげで、開高健にまつわるいろんな記事を自分なりにまとめることができ、嬉しかった。

「ブルーノってだれ?」(アーヒム・ブレーガー 佑学社 1982)






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