絵にならないニュースは冷たくあしらわれます。
良いとは思えませんが、現実はそうなるでしょう。
でも逆に絵になってれば一級のニュースでしょうか?
(トピックは別、犬がバナナに滑ったとか
鼠をこわがるネコとか)
◎
昔、川口探検隊なる番組がありました。
後にタケシがよく茶化していましたね。
「これからは人が誰も踏み入れたことがない・・
カメラが前から撮ってるじゃねーか」
近年の番組には一人旅、とか泊めてもらうとか。
いかにも不安げに一人旅をしてみせるのですが
カメラの側には音声も照明も何人ものスタッフが
ぞろぞろ歩いているのです。
「それで一人旅か!どこが不安じゃ」
テレビに突っ込むおじさんがここにも一人。
◎
調査捕鯨に抗議する団体が船に乗り移ったニュース
が流されました。
調査捕鯨そのものについては留保しておきます。
一種の抜け道ではないかという話にも説得力があり
鯨を食べなくてもいいか、(美味だけど)とも
思います。
反対に食文化を守るという考えも分かります。
まあそれは棚上げして・・
今回のニュース。
乗り移る側、拘束される側からカメラが迫真の「絵」
を捉えています。
なぜそこにカメラがあるのか?
ヘリコプターが飛んでいるのか?
仕込んであるとしか思えませんよね。
騒いでアピールしようという作戦にはめられて
いるのです。
少なくともフェアではありません。
いつも使ってくる手にやすやすと乗ってしまう捕鯨船
も情けないですがねえ。
お役所仕事の延長でしょうか。
外務省も「穏便に」とナントカのヒトツオボエです。
情けない。
○
その「絵」を日本メディアが流すとは何事でしょう。
片一方の宣伝に手を貸しているだけです。
反捕鯨が正しければ煽動しても良いのでしょうか?
絵になってりゃ何も考えないのでしょうね。
世論形成は民主主義の基本です。
それに影響する「絵」やニュースには
注意が必要です。