絵になりゃ、ですか?

2008-01-19 10:32:20 | 塾あれこれ

絵にならないニュースは冷たくあしらわれます。
良いとは思えませんが、現実はそうなるでしょう。

でも逆に絵になってれば一級のニュースでしょうか?

(トピックは別、犬がバナナに滑ったとか
 鼠をこわがるネコとか)


昔、川口探検隊なる番組がありました。
後にタケシがよく茶化していましたね。
「これからは人が誰も踏み入れたことがない・・
 カメラが前から撮ってるじゃねーか」

近年の番組には一人旅、とか泊めてもらうとか。
いかにも不安げに一人旅をしてみせるのですが
カメラの側には音声も照明も何人ものスタッフが
ぞろぞろ歩いているのです。

「それで一人旅か!どこが不安じゃ」
テレビに突っ込むおじさんがここにも一人。


調査捕鯨に抗議する団体が船に乗り移ったニュース
が流されました。

調査捕鯨そのものについては留保しておきます。
一種の抜け道ではないかという話にも説得力があり
鯨を食べなくてもいいか、(美味だけど)とも
思います。
反対に食文化を守るという考えも分かります。

まあそれは棚上げして・・

今回のニュース。

乗り移る側、拘束される側からカメラが迫真の「絵」
を捉えています。
なぜそこにカメラがあるのか?
ヘリコプターが飛んでいるのか?

仕込んであるとしか思えませんよね。
騒いでアピールしようという作戦にはめられて
いるのです。

少なくともフェアではありません。

いつも使ってくる手にやすやすと乗ってしまう捕鯨船
も情けないですがねえ。

お役所仕事の延長でしょうか。
外務省も「穏便に」とナントカのヒトツオボエです。
情けない。


その「絵」を日本メディアが流すとは何事でしょう。
片一方の宣伝に手を貸しているだけです。
反捕鯨が正しければ煽動しても良いのでしょうか?

絵になってりゃ何も考えないのでしょうね。
世論形成は民主主義の基本です。
それに影響する「絵」やニュースには
注意が必要です。