かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

悪いことは重なる

2021-08-12 20:59:22 | 日記・エッセイ・コラム
昨夜プラスチックケースに入れた1週間分の降圧剤と高尿酸の薬が切れて、バックの中を何度もかき回したが見当たらなかった。帰郷前に3か月分の薬を処方して貰いバッグに入れたはずだった。あちこち心当たりを捜したが何処にも見当たらず、やむを得ず薬を飲まずに就寝した。

今日は朝から強い雨が降りNHKの天気予報をたびたびチェックした。昼頃になって一段と雨足が強くなった。予約していた歯の治療をキャンセルするか迷った。2時前に雨音が徐々に静かになって来た。熊本県の線状降水帯と繋がっているかもと疑った上空の降水帯は松山方面に移動したようだ。

雨を理由にキャンセルできなくなり、小雨の中車で歯科医に向かい治療を受けた。抜けた差し歯の跡に残った歯を全部抜くと前回予告を受けていた。痛みに強いと自称する私だが想像するだけで怖かった。友人に子供みたいだと馬鹿にされたがどうにも苦手だ。実際は麻酔をかける時が最も痛く、実際に歯を抜く時はゴツゴツ感が怖いだけだった。

しかし、先生に抜けた歯を見せられると歯の根の部分がやけに長く、こんなものを抜いたのかと想像するだけでまた怖くなった。暫く安静にしていると携帯電話が鳴った。断って治療椅子の上で電話に出ると、鵜飼を予約した料亭からだった。観光協会からダム放流が続く見込みだと連絡が入り、やむを得ず鵜飼を中止するという。

電話を受けて本当に悪いことは続くなと思った。3カ月分の薬は行方不明、残り少ない歯を抜く羽目になり、遠路はるばる来る家族が楽しみにしていた鵜飼は中止になった。最後に今夜はアルコールを飲むなと看護婦さんに念を押された。悪いことは重なるとつくづく思った。

最後に良いニュースが来た。家内から机の引き出しに薬を見つけたので郵送すると連絡が来た。体質的に真夏に血圧が上がる私は今朝の血圧が136-89と高めで気になっていた。これで大幅に悪化する前に薬が届くだろう。天候がどうあろうと明日明後日と息子と娘が家族を連れて来る。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私的・東京五輪総評

2021-08-11 11:25:56 | スポーツ
8日に最後まで賛否両論があった東京五輪は最終日を迎えた。私なりに東京五輪の総括をしたい。

五輪の前から熱戦の日々を通じて参加者から関係者・世界の声を聞き思いを強くしたのは、「日本が老いたなあー」とつくづく実感したことだ。政治経済から社会活動まで老いを感じていたが、スポーツに関わる世界でも全体として老いを感じた。

史上最高のメダル数を獲得し新種目でローティーンの女の子が大活躍したのに何故か、実は何故と言われても具体的に説明を求められると困る。だが、政治経済マスコミを含む国全体の反応が失敗を恐れ細部にこだわる雰囲気が溢れ、皆がスポーツを楽しむ躍動感を感じなかった。これってまさに年寄りだよなと感じた、年寄りの私が言うのだから間違いない。

だが、それでも五輪は特別だと思う。国や種目によって五輪の位置付けは異なるが、日本にとって五輪は最も注目され単なるスポーツ大会を越える。普段は見ることがない種目でも五輪は特別で、日本選手が活躍する映像は熱心に見、五輪反対のマスコミでも特別大きい扱いで報じた。

国別対抗とは違うという建前はあくまで建前、国別メダル数もしっかりチェックした。それはマスコミも同じ、活躍する選手を重点的に家族や友人迄や出身地の人達まで報じた。言う事とやる事違うのは彼等も同じだ。もしかしたら日本選手の大活躍は国民よりマスコミを興奮させたかもしれない。活躍した選手が多く、一人のヒーローやヒロインが記憶される大会ではなさそうだ。

勝者だけに注目が集まるより、競技の後の選手間の交流する場面が目立ったのは素晴らしかった。かつて金メダルのスケートの小平選手が泣き崩れるライバルにして親友の韓国選手を抱きかかえる姿に心を打たれたことがある。今回は何度もそんな場面があった。その中に日本人がいるのを見つけると嬉しくなった。かつてのシャイな日本人は行動に表せなかった。

その一方で、特別な存在である五輪が選手に与えるプレッシャーは我々の想像を超えるものがある。特に前半のマスコミの誹謗まがいの報道には顔をしかめたが、SNSの誹謗中傷が選手を傷つけたことは絶対に許すことは出来ない。スポーツに関わらず政治経済から社会活動までSNSのもたらす悪を何としても取り除くのが今後の世界の重要な課題だと改めて知らしめた。

何だかんだと御託を並べたが、総括すると東京五輪はやってよかったと私は思う。老いを感じながら予想を超えた若者たちの輝きに希望を感じた。我々老人は色々ケチをつけるだろうが、次の世界を担う若者が前向きになった新しい世の中を作っていく。その一端を感じただけで成功と言いたい。

蛇足ながら、最後に文字通り私の個人的五輪総評を補足する。

個人的には絶対王者で金メダル確実と言われたバドミントンの桃田選手が予選で負け、世界ランク上位にいたた他の選手も次々と負けた時点から半分興味を失った。私の五輪はそこで終わった。今でも田舎のママさんクラブで楽しんでいるバドミントンが私にとって最も期待したスポーツだった。

野球とサッカーは学校の部活でやったが20代前半で体力的に無理で止めた。今でもテレビ中継は時折見る。恥ずかしながら70歳半ばなのに五輪中継はハラハラして見ておられず結果が分かって録画中継を見た。他の種目はその日のハイライトだけニュースのように、しかし詳しく見た。以上の3種目以外は五輪が終わればもう見ないだろう。

普段は見ることがない種目でも五輪は特別で、日本選手が活躍する映像は熱心に見た。国別対抗とは違うという建前はあくまで建前、国別メダル数もチェックした。言い訳するとマスコミも同じ、活躍した選手の家族や友人、出身地の人達まで報じた。言う事とやる事違うのは彼等も同じだ。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最高のコスパ寿司

2021-08-10 12:02:13 | 日記・エッセイ・コラム
昨日夕食用にいつものスーパーで5貫寿司パックを買った。私にとっては手頃な278円だ。帰郷直前の木曜日、家内と息子がお別れパーティだと言って寿司や魚料理をご馳走してくれた。コロナ対応を考えて持ち帰り、お酒と白ワインで頂いた。流石に家内が選んだお店で美味しかった。

だが、私にとっては安価な寿司パックが美味しく感じた。固有名詞は書かない私だが、今回は特別でそのお店はLAMU、私の知る限り近くの5つのスーパーのうちで押しなべて最も安い。お客に出稼ぎの中国人やフィリピン人の若い女性を見かけるから間違いない。推測では近くの港から魚を直接仕入れ店のバックヤードで作って寿司パックにして棚に並べる。新鮮度が凄く良い。

もしかしたら他に理由があるかもしれない。昨日台風の影響で朝から雨が降り、5時前頃から涼しい風が吹いたので、夕食の前に久し振りに12キロ走った。その後青汁を補給しシャワーを浴びて汗を流した後の食事、何を食っても美味しい状態だったかも知れない。

従来から田舎での一人暮らしの時は栄養バランスを考えて、週一は278円寿司を食べていた。その前は缶詰の魚、更にその前は生魚を買って焼いて食べた。だが、年とともに面倒くさい料理はやる気が失せてた。缶詰は不味いし結構面倒だった。辿り着いたのが278円寿司、今のところ最高のコスパ寿司だ。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田舎暮らし雑感2021(7)

2021-08-08 21:15:53 | 日記・エッセイ・コラム
1カ月足らずの都会暮らし後、真夏の独居老人田舎暮らしを再開した。金曜日の午後の松山行きフライトはコロナ前に戻ったように空席は殆ど無かった。マスコミが報じるニュースとは別の国かと思う程に違った風景だった。飛行機を降りて松山空港に向かう通路は意外に東京より涼しかった。

空港横のリムジンバス乗り場に向かうとバスには既に数人のお客がいた。車窓から見る見慣れた田舎の風景は、1カ月前に見たはずなのに何故かやけに懐かしく感傷的になった。こんなことは経験がない。東京の自宅を出た時は少し歩いただけで汗だらけになったが、リムジンのバス停から実家まで3キロの長い田舎道も意外に涼しく歩けた。

途中で出会ったオバちゃんに暑いねと挨拶され、「いや、こっちは涼しくて助かる」と言って驚かせた。実家の庭は例年より雑草が伸びておらず、家の中も東京の自宅より涼しかった。15年前に玄関の改築した時に階段に使った木材は、この季節になると映えるカビも殆どなかった。流石に台所の水回りはそうはいかず、夕食を控え即行でふき取った。

買い物に行く元気はなく、1カ月前に残していった辛ラーメンにビールとナッツで夕食を済ませた。一人で食事の支度をするのは慣れていたはずなのに、一昨日は何だかやる気が起こらなかった。買い置きしてた辛ラーメンは酷く辛くて全く美味しくなかったがビールでごまかした。

昨日は事前に電話で東京からだと断って依頼した予約を受けてくれた歯科医で治療を受けた。差し歯が抜けて入れ歯を固定する役に立たなくなった。先ず差し歯の下に残っている歯を抜くと聞いただけで怖く痛みを感じた。暫く通うことになる。身体の所々が機能しなくなる、年寄りの辿る道だ。

帰りにガソリンを給油、単価がリッター150円になっているのに驚いた。次に馴染みのスーパーで1週間分の食料を仕入れた。この頃から暑さが身体に堪えるようになってきた。確かに気温は低いのだが、湿度が高い。窓を開け風通しを良くすると一気に湿度が80%を超える。

ここは気温は少し低く涼風も吹くが、東京とは別の暑さが身体に堪える。今までそんな微妙な違いは気にしなかったのだが。それでも身体に鞭打ち、夕方山の日影が庭や菜園を覆った頃に除草剤を撒いた。どうせ何時かはやらねばならい。来週のお盆休みに子供達が孫を連れて来る。

彼らの日程の詳細が決まったところで、地元の観光名物の鵜飼を提案すると全員喜んで参加するとのこと。観光協会の勧めで地元の料亭に予約を入れた。コロナの為に定員の6割しか乗船できず大型船の貸し切りになったが、東京からだと言っても問題なく予約で来た。東京も田舎もこれが現実だ。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

過去の問題はどこまで追求すべきか

2021-08-06 11:40:52 | ニュース
オリンピック開会式直前に二人の演出関係者が30年かそこら前の言動の責任を問われて大会から去って行った。私はこのことがずっと気になっていた。若い頃の不適切な発言が問われ罰せられることの是非だ。その頃の世論やマスコミは問題にしなかった責任は問われないのかと。

今日の日本経済新聞の真相深層「過去の言動、問われる倫理」は過去に遡り問題ある言動で地位や仕事を失う「キャンセルカルチャー」について論じ興味深かった。一方的に非難するのではなく、時代背景の変化から始めて今も微妙な問題があることを指摘している。

かつては黙認したが価値観の変化で表立って非難する時代になった。その時代の言動が黙認され、キチンと対応されなかった。多くの場合個人の言動が問題にされているが、その背景に組織と責任者を守るために問題化せず世論も目を瞑った。そういう人達の責任は問われないのだろうか。

個人の問題にした今回の対応は、実は二人を生贄にして周りの人達を守ったことになる。彼等二人はかつてのいじめを、いじめで返された様に感じるだろう。今の世の中はそういう傾向がある。記事は最後に「近頃の若者は自分を被害者にみなす傾向がある」とFフクヤマの言葉で結んでいる。

私が時折非難する「被害者史観」である。或いは「ゼロリスク主義」だ。Fフクヤマは世界的な傾向であると警鐘を鳴らしていると思う。私は日本人に多い傾向であり、朝日新聞などの一部マスコミの報道と連動しているように感じる。

だが、私は日経の記事ではちょっと物足りない気がする。新しい価値観に対してそぐわない行為に対し常に組織や責任者がもみ消す力が働く、そして多くの人々は黙認する。今だけの問題ではない、私には永遠に続く歴史的課題だと思う。セクハラやいじめだけではない。

例えば、中国は長期間にわたって国レベルで自由を抑圧してきたが、世界は経済を理由に黙認してきた。マスコミはセクハラ発言をする芸人を利用して来た反省が聞こえてこないのは何故か。30年前の言動を問題にするなら、朝日新聞の慰安婦問題等の偏向報道は十分に対応されただろうか。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする