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私的・東京五輪総評

2021-08-11 11:25:56 | スポーツ
8日に最後まで賛否両論があった東京五輪は最終日を迎えた。私なりに東京五輪の総括をしたい。

五輪の前から熱戦の日々を通じて参加者から関係者・世界の声を聞き思いを強くしたのは、「日本が老いたなあー」とつくづく実感したことだ。政治経済から社会活動まで老いを感じていたが、スポーツに関わる世界でも全体として老いを感じた。

史上最高のメダル数を獲得し新種目でローティーンの女の子が大活躍したのに何故か、実は何故と言われても具体的に説明を求められると困る。だが、政治経済マスコミを含む国全体の反応が失敗を恐れ細部にこだわる雰囲気が溢れ、皆がスポーツを楽しむ躍動感を感じなかった。これってまさに年寄りだよなと感じた、年寄りの私が言うのだから間違いない。

だが、それでも五輪は特別だと思う。国や種目によって五輪の位置付けは異なるが、日本にとって五輪は最も注目され単なるスポーツ大会を越える。普段は見ることがない種目でも五輪は特別で、日本選手が活躍する映像は熱心に見、五輪反対のマスコミでも特別大きい扱いで報じた。

国別対抗とは違うという建前はあくまで建前、国別メダル数もしっかりチェックした。それはマスコミも同じ、活躍する選手を重点的に家族や友人迄や出身地の人達まで報じた。言う事とやる事違うのは彼等も同じだ。もしかしたら日本選手の大活躍は国民よりマスコミを興奮させたかもしれない。活躍した選手が多く、一人のヒーローやヒロインが記憶される大会ではなさそうだ。

勝者だけに注目が集まるより、競技の後の選手間の交流する場面が目立ったのは素晴らしかった。かつて金メダルのスケートの小平選手が泣き崩れるライバルにして親友の韓国選手を抱きかかえる姿に心を打たれたことがある。今回は何度もそんな場面があった。その中に日本人がいるのを見つけると嬉しくなった。かつてのシャイな日本人は行動に表せなかった。

その一方で、特別な存在である五輪が選手に与えるプレッシャーは我々の想像を超えるものがある。特に前半のマスコミの誹謗まがいの報道には顔をしかめたが、SNSの誹謗中傷が選手を傷つけたことは絶対に許すことは出来ない。スポーツに関わらず政治経済から社会活動までSNSのもたらす悪を何としても取り除くのが今後の世界の重要な課題だと改めて知らしめた。

何だかんだと御託を並べたが、総括すると東京五輪はやってよかったと私は思う。老いを感じながら予想を超えた若者たちの輝きに希望を感じた。我々老人は色々ケチをつけるだろうが、次の世界を担う若者が前向きになった新しい世の中を作っていく。その一端を感じただけで成功と言いたい。

蛇足ながら、最後に文字通り私の個人的五輪総評を補足する。

個人的には絶対王者で金メダル確実と言われたバドミントンの桃田選手が予選で負け、世界ランク上位にいたた他の選手も次々と負けた時点から半分興味を失った。私の五輪はそこで終わった。今でも田舎のママさんクラブで楽しんでいるバドミントンが私にとって最も期待したスポーツだった。

野球とサッカーは学校の部活でやったが20代前半で体力的に無理で止めた。今でもテレビ中継は時折見る。恥ずかしながら70歳半ばなのに五輪中継はハラハラして見ておられず結果が分かって録画中継を見た。他の種目はその日のハイライトだけニュースのように、しかし詳しく見た。以上の3種目以外は五輪が終わればもう見ないだろう。

普段は見ることがない種目でも五輪は特別で、日本選手が活躍する映像は熱心に見た。国別対抗とは違うという建前はあくまで建前、国別メダル数もチェックした。言い訳するとマスコミも同じ、活躍した選手の家族や友人、出身地の人達まで報じた。言う事とやる事違うのは彼等も同じだ。■

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