かぶれの世界(新)

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田舎暮らし雑感2021(7)

2021-08-08 21:15:53 | 日記・エッセイ・コラム
1カ月足らずの都会暮らし後、真夏の独居老人田舎暮らしを再開した。金曜日の午後の松山行きフライトはコロナ前に戻ったように空席は殆ど無かった。マスコミが報じるニュースとは別の国かと思う程に違った風景だった。飛行機を降りて松山空港に向かう通路は意外に東京より涼しかった。

空港横のリムジンバス乗り場に向かうとバスには既に数人のお客がいた。車窓から見る見慣れた田舎の風景は、1カ月前に見たはずなのに何故かやけに懐かしく感傷的になった。こんなことは経験がない。東京の自宅を出た時は少し歩いただけで汗だらけになったが、リムジンのバス停から実家まで3キロの長い田舎道も意外に涼しく歩けた。

途中で出会ったオバちゃんに暑いねと挨拶され、「いや、こっちは涼しくて助かる」と言って驚かせた。実家の庭は例年より雑草が伸びておらず、家の中も東京の自宅より涼しかった。15年前に玄関の改築した時に階段に使った木材は、この季節になると映えるカビも殆どなかった。流石に台所の水回りはそうはいかず、夕食を控え即行でふき取った。

買い物に行く元気はなく、1カ月前に残していった辛ラーメンにビールとナッツで夕食を済ませた。一人で食事の支度をするのは慣れていたはずなのに、一昨日は何だかやる気が起こらなかった。買い置きしてた辛ラーメンは酷く辛くて全く美味しくなかったがビールでごまかした。

昨日は事前に電話で東京からだと断って依頼した予約を受けてくれた歯科医で治療を受けた。差し歯が抜けて入れ歯を固定する役に立たなくなった。先ず差し歯の下に残っている歯を抜くと聞いただけで怖く痛みを感じた。暫く通うことになる。身体の所々が機能しなくなる、年寄りの辿る道だ。

帰りにガソリンを給油、単価がリッター150円になっているのに驚いた。次に馴染みのスーパーで1週間分の食料を仕入れた。この頃から暑さが身体に堪えるようになってきた。確かに気温は低いのだが、湿度が高い。窓を開け風通しを良くすると一気に湿度が80%を超える。

ここは気温は少し低く涼風も吹くが、東京とは別の暑さが身体に堪える。今までそんな微妙な違いは気にしなかったのだが。それでも身体に鞭打ち、夕方山の日影が庭や菜園を覆った頃に除草剤を撒いた。どうせ何時かはやらねばならい。来週のお盆休みに子供達が孫を連れて来る。

彼らの日程の詳細が決まったところで、地元の観光名物の鵜飼を提案すると全員喜んで参加するとのこと。観光協会の勧めで地元の料亭に予約を入れた。コロナの為に定員の6割しか乗船できず大型船の貸し切りになったが、東京からだと言っても問題なく予約で来た。東京も田舎もこれが現実だ。■
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