おやじ特別便

ひまじんおやじの日常

イヌマキの実

2015-09-17 20:22:54 | 食・レシピ

【今日の 今の若いもんは】

川越し市駅の駅前に「駅前緑地」と言う小さな公園がある。

大阪人なら「三角公園」と名付けるのだろうと思うほどの、立派な2等辺三角形の平面形をしている。

ここの公園は珍しく樹木が無剪定である。そのためにそれぞれの木がのびのびと大きくなっている。

(公園や街路樹の強剪定についての不満はいつかブログることにしよう)

 

今年もこの公園の巨大なイヌマキに実が付いた。

毎朝通勤で通るので今か今かとその時を待っていたのだが・・・・

これがそのイヌマキの全貌である。

今年も先週から実がなった。

赤紫色に熟した実を採って  「いただきまーす」。

実と言うのは緑の方でこれが種、食べられるのは赤色の方だけ

緑の実には毒があるようだ。つまり毒と薬が一体となっている。(薬と言うほどではないかもしれないが)

甘い、おいしい。

今日若い技師と現場へいったので、このイヌマキの実のことを教えて上げた

初めて食べたそうだ。そうだよなあ、知らない木の実など食べる機会は絶対に無いもんなあ。怖いし。

ワシも子どもの頃にお兄さんたちが教えてくれなんだら知らんもんなあ。

 

ワシらは子供の頃外で兄ちゃんたちと一緒に遊んだが今の子らはどうだろう。

年寄が絶対に言ってはいけない言葉 「今の若いもんは」

 

世の中変ったわ。

 

と言うわけで、まだ食べたことの無い方はイヌマキを捜して食べてみて

こんなんなっています。

甘さがグーだよ。

 

 

 


わたしのたわし

2015-09-16 16:52:15 | 日記

【今日の 清掃具】

玄関先のガレージの床の汚れが目立ってきた。

先日屋上の洗浄に使った高圧洗浄機でも思ったほどにはきれいにならない。

このためたわしで擦ることにしたが、このたわしが安物だったのであろうか、品質が悪く、擦れば擦るほど繊維がちぎれてしまい

汚れを取るつもりがゴミを出す結果になった。掃除具自体がゴミを出すとは本末転倒。

さっそく新しいたわしを買ってきた。

たわしと言えばこれでしょう。「亀の子束子」(かめのこたわし)。

正確には亀の子束子4号(大)と言う

厳かに袋入りである。売り場の隣に並んでいたはだかのたわしは300円を切る値段だったがこれは505円也 高い!

          (上のアンダーラインをはだかのわたしと呼んだキミ、えっちね)

昔聞いた話では、なんでも昔々丁稚の小僧が樽を洗うのに藁ではうまくいかないので棕櫚の繊維を2本の針金に挟んでくるくると回してその全体を輪っかにした、これが当たり、会社を作るまでになった。これが今の「亀の子束子」である。そうだ。

袋にはなるほど「皆様に愛されて100年」と誇らしげに書いてある。

「亀の子束子」と呼べるのは東京都北区滝野川の株式会社 亀の子束子西尾商店が作ったものだけ。という事になる。

同じ形態のたわしはいくらでもあるが登録商標(第393339号など)なので気をつけるように、いいね。


◆ 束子を調べるとこれが面白い。この亀の子束子はパームヤシの繊維を使っているのだが

これは繊維が硬くて洗うものを傷つけやすい。

紀州は昔から棕櫚(シュロ)が多く自生していて箒などの日用品の一大生産地であったそうだ。

この地域で棕櫚を使った束子が生産された。これはパームヤシに比べて柔らかく体まで洗える。

その後棕櫚はパームヤシなどの代替品にとって代わり、棕櫚の採取を行う職人が少なくなったのだそうだ。

今では和歌山県でも棕櫚の生産は殆ど無いそうだ。

◆ その和歌山県海南市に「高田耕造商店」と言う、棕櫚にこだわり続けた「紀州産棕櫚束子」の企業がある

ここのHPも見てみると棕櫚への思いが伝わってきて非常に面白い。

◆ たかがたわし、されどたわし。たわしの世界の奥深いことを知ったのである。

◆ところで「たわし」と言う字を漢字で書けと言われて、すんなり書ける人はどのぐらいいるか

「束子」案外楽な字だが、ワシも(普段から教養が歩いていると自負している)連れ合いも書けなんだ。これをたわけという。

「束子」見れば見るほどたわしとかけ離れてみえちまう字体ですな。

 


無責任時代

2015-09-15 20:19:29 | 日記

【今日の 花咲舞】

少し前にも話したが、TVドラマ「花咲舞がだまってない」が面白い。

内容は、銀行の不祥事を「臨店」と言う部署の花咲舞(女優の杏が好演)がばっさばっさと切ってゆく、という単純な話である。

ストーリー仕立ては「水戸黄門」に似ている、又は「ウルトラマン」ね

ほとんどが銀行支店でのトラブルなのだが、本来責任を取るべき立場の課長なり支店長は

その責任を担当者である部下に押し付け我が身を守ろうとする。

これをドラマの最後に「花咲舞」が正論で切り落とす。

まっこと気持ちが良いのである。

 

東京オリンピック誘致の際「フクシマはアンダーコントロール」にあるとしゃあしゃあ宣言した誰か。

新国立競技場の基本設計を白紙撤回」した時誰かが、文部科学省は責任が無いと言ったり、委員会は全体責任だと言ったり

挙句の果てには「ワシは生牡蠣みたいで嫌いであった」ととろいことを言った元首相がいたり。

オリンピック・エンブレムも白紙撤回となった。これはパクリらしい。これも決めた連中は知らぬふり。

もともと昔から政治的に無責任体勢の日本であるが

近頃はこれがやりきれない。

莫大な税金を無駄にして今も黒塗りの後部座席で威張り腐っているのであるぞ。

 

東京電力も地震のせいにしているし、原発は再稼働するし。

飲食料品の消費税還付もちっとばかりの金額の還付をするために、莫大なシステムと機構を新たに作って天下りに使うようだし

ほんといやになる。

選挙で選んだ国民が悪いのだというが、それは違います。

やった本人が悪いのです。だからそれ相応の責任を取らねばならないと思うのです。

 

 

 

 

 

 

 


スキヤキの日

2015-09-14 19:51:15 | 日記

【今日の 我が家の記念日】

鬼怒川の破堤による大災害は今日もニュースになっているが、現地では今も不便な避難生活と、片づけに追われているのだろう。

(これを書いている時点ではNHKのクローズアップ現代「なぜ逃げ遅れたのか?検証・記録的豪雨」を放映している)

ところで、この写真をご覧あれ。

洪水が引いた直後の貴重な写真だ。

床には土の山、奥の部屋にはご飯のジャーと、畳がてんで勝手に浮き上がり、立体的に組み合わさっている。右側、壁の下の方が壊れている。

では次の写真

斜めになっているのは冷蔵庫、左上の白いものは棚かと思う。(がよく分らない)

これらは33年前の9月12日の深夜の我が家の状況である。

洪水が引いたので避難先から我が家に帰ってきたらこうなっていた。

 

この日の夕食は、残暑厳しい秋の日であったが何故かスキヤキ。

この日の事を忘れないために、毎年9月12日の夕食はスキヤキを食べることにしている。我が家の良き習慣である。

(昨年、1昨年のブログにこの水害の詳しいことが書いてあるので、読みたい方はここをクリック)

と言うわけでスキヤキ

仕事がお休みの連れ合いが、肉はここが安い、野菜は本日はこのスーパー、と自転車で市内を駆け回って集めてきた食材。

とっておきのビールを飲もうじゃないか

『銀河高原ビール』小麦のビール  製造者は岩手県和賀郡西和賀町 株式會社銀河高原ビール

津波も怖いし火事も怖いが水害も大変だ。

なにせみんな流されちまうんもん。思い出の品と一緒に。

そして片づけが大変である。死ぬほど大変である。

当時はボランティアと言う考え方が無かったので友人・知人・親類の人たちの勤労奉仕

 

 

今夜も体育館で寝ている被災者の皆様のご苦労・ご心配のホンの一部が分るつもりでいる。

これからですよこれから、前を向いて行けば良いことがありますよ。

 

 


絵本「おばあさんのしんぶん」

2015-09-13 08:36:47 | 日記

【今日の おすすめ絵本】

出雲市長から衆議院議員になった岩國哲人(いわくに・てつんど)と言う人が書いたエッセイが原文になっている。

絵と文は松本春野と言う人

真摯な改革派の岩國と言う人は、出雲市長時代から市の行政に新風を吹き込み

山陰の片隅の町を全国から注目させる原動力にした人だ。

その後衆院議員になり数年前に引退した。

この人の経歴を調べるとものすごいぞ。

東京大学法学部卒業

日興證券入社ニューヨーク支店、ロンドン支店などを経てパリ支店長。

パリ支店長時代はベイルート駐在員事務所長を兼務し、中近東およびアフリカを統括していた。

1977年、同社を退社。同年、米国の投資銀行モルガン・スタンレー社の日本法人に勤務。

1984年メリルリンチ社日本法人の社長・会長。

1987年、メリル・リンチ・キャピタルマーケット米国本社上席副社長に就任。

(例によりウィキから拝借)


日本新聞協会の新聞配達エッセーコンテストの大学生・社会人部門で最優秀賞になった「おばあさんの新聞」を原文としてこの絵本が出来ている。

最初のページでワシは胸が一杯になりこの絵から目が離せなくなった。

それほど心に伝わってくる絵・文だ。

『いずもーいずもー  七十年以上前、戦争がはげしくなる少し前の事です。 てつおの家族は、大阪の町からお母さんのふるさと、出雲へとやってきました。』とはじまる文と

母親はリュックを背負い、両手に大きな風呂敷包み、胸には赤ちゃん、長男のてつおもリュックに風呂敷包み、片手に妹の手を引いてホームに降り立った絵とでこの物語の行く末を物語っている。

この少年が家計を助けるため、牛乳配達と新聞配達をしながら成長していくのだが

この少年てつおが岩國氏自身である。

そしてこの話は感動的な終わりを迎えるのであるが・・・・・・・・・・・。

あらすじはここでは言うまい。

きっと図書館にあるから、借りて読んだらいいと思うよ。


この文を読んでいる良い子のキミ、しっかり努力して勉強しなさいよ。

講談社から値段1404円で出ているよ。わしは買おうかと思っている。


◆ブログ「あなた いったい どうして・・・・」さんへ

このことをすでに昨年書いていたのを知りました。なにか心が通じ合うものがあって(勝手に思っている)温かくなりました。