【今日の 庭師】
いよいよ秋も深まり、温暖な我が地方も木々が色づく季節になった。
それなのに、どうしたわけか街路樹や公園樹は紅葉の美しさを前に
剪定をされてしまう。
落ち葉が出ると、その近所の人々が掃除するのがめんどくさいので
役所に電話してくるからである。
だから、電話が来る前に役所は業者に頼んで剪定、つまり短く刈ってしまうのである。
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これは我が職場の近くの公園である。
もう植えてから40年以上もたつのに毎年この季節になると造園業者が剪定してしまうからである。
無剪定ならば、うっそうと茂り緑多い緑陰が出来て真夏の気温がだいぶ低くなるのに、もったいない。
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これらはまだいい方でもっと強い選定をしてちっとも恥じないこともある。
これがいい例
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これはイチョウである。トーテムポールではない。ワシの家の近所の街路樹トゲナシニセアカシヤも同じただの棒きれになっちまっている。
誰しも東京の明治神宮外苑のイチョウ並木が色づくのをきれいだと思う。仙台のケヤキ並木は高いお金を払ってバスで見物に行く。
それなのに近所の街路樹はこんなで変に思わないのだ。
どうしてか。 ワシに言わせれば「日本人は木が嫌いなのだ」と思う。
無剪定にすると落ち葉の掃除に金がかかる、と言うなら紅葉の前に剪定する業者委託の費用を、地元の老人会や街路樹の近くの方々にその金を払って掃除してもらってみたらどうか。高齢化で働いていないご老人はたくさんいると思うよ。
街路樹は落葉樹にして夏場の日陰に、冬の日当たりに。ワシの以前からの主張である。
造園業者つまり庭師は、家の日本式庭園と公園を混同しないでもらいたい。依頼する担当者も昨年どおりの執務をすればいいのかと、このへんで考えてほしい。
だいたい木がかわいそうだ。
(今日は、オチもシャレも無しね)