おやじ特別便

ひまじんおやじの日常

減築

2012-04-27 20:51:25 | 社会・経済
【今日の 空き家対策】

住民が高齢化して来てだな
過疎地でもないワシの漁村市でも、人の住んでいない住宅が増えてきている。

そういえば元の職場でも、風雨にさらされ廃屋となっているのにガンコばあさんが一人住んでいて
住宅担当者としてはヒジョーに困ったことがあった。

残骸のような、雨露の絶対しのげないほどのチョー傾いた家に、ろくすっぽ歩けない年寄が一人棲息していて
福祉関係者(市の福祉課とか民生・児童委員とか町内会とか)も大弱りであった。
なんたって当の本人がこの悲惨な環境を改善する気がなく「ほっといてんか」だから。
これには行政の無力を感じるとともに人間ってどのくらいのい環境まで棲息できるのか
この人の人生ってどんなだったのか、最終的な終末はどのようになるのだろか、といろいろと世の無常を感じたものだ。

これは最も悲惨な例かもしれないが全国的には空き家が増えて、崩壊や放火の問題が各地で起きているのだろう。

埼玉県所沢市で初の「空き家対策条例」を作ったのが2010年。現在は31の自治体が制定しているとのことだ。

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2008年調べで全国に757万戸の空き家があり、1年で18万戸づつ増加しているそうだ。

ワシの隣家も空き家であるぞ。90歳過ぎまで一人で住んでいたが今は施設に入っている。かれこれ100歳以上になっているが
元気だそうだ。
子供たちはそれぞれ別に所帯を持っているのでこの家はいらないようである。

これとは別に
こんな廃屋がワシの住む漁村市の町中にある

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これなど近所迷惑の最たるものである。
これからどんどんこういった家が増えてくるのだろうな
「人口減はしようがない」と現実を見つめ、町の規模縮小に向けた政策を真剣に考えないといけない

これも「都市計画」である。
どのように町をたたみ、人口減少社会に備えてゆく。
これを『減築』という。