真北測定器

【今日の　すぐれ？もの】

真北の測定が出来る器具



ところでワシらは北の方角は磁石ですぐにわかると思っているが
方位磁石でわかる北は「磁北」（じほく）である。
この何やら複雑な器具で測るのは「真北」（しんほく、しんぽく）である。

磁北は真北と少しズレがあって、このズレを磁気偏角という。
この偏角は日本各地でおよそ3°～9°の差があるのだ。（札幌で9.2°、東京で7°、那覇で4.1°）
ワシの住む漁村市付近は約６度のずれがある。



現在の磁北の極点はカナダの北（北緯：78°、西経98°）のあたりに存在するそうだ。この磁北点は年を経るごとに徐々にずれている、と地学の時間に勉強したが覚えているか？

日本から見て磁北点は北極の東にあるため、方位磁針のN極が東側に傾きそうだが、実は東側ではなく西側に傾いている。
というのは、地球上の磁力線（ＮからＳに向かう磁気の力）は、全てが磁極方向へ直線に向いているというわけではなく、地域的に西向きになったり東向きになっているからなのだそうだ。日本付近では西向き（西偏角）となっているため、方位磁針のN極は西向きに傾く、だって。



ややこしい話はそれぐらいにして
この器具の値段はなんと６８，２５０円もする。
ぱっと見、複雑そうだが反面単純な日時計のようでもあるな

バーニアまでついていてかなり操作が難しそうだが、この器具を買う人がいるのかねえ

建築士が日陰図を描くのに使うか？・・・・・・・・・使わないと思う。