おやじ特別便

ひまじんおやじの日常

野田市長 根本崇

2012-04-20 11:46:57 | 日記・エッセイ・コラム
【今日の 先達】

ゴミ収集車による人身事故が増えているそうだ
都内では昨年8件8人死亡
直接の事故原因は運転手の確認不足。安全確認をおこたりバックしての事故や
一方通行を逆走する収集車が後を絶たないという。

この事故の背景には「過酷な労働環境があるという。
産廃の収集は競争が激化し、そのため人員削減や賃下げが繰り返されている。
非正規雇用が多いうえに、1人で短時間に大量の収集をしなければならなくなっているからだという。

そもそも、国や自治体が公共サービスを民間業者に委託することが今「はやり」となっていて
入札で安い業者に委託するからだと思う。

安ければ安いほど、請け負った業者は労働者に過酷な条件を押し付け、その結果
働いても働いても一向に生活が楽にならないといった、いわゆる「ワーキングプア」を生み出しているのである。
下手をすると生活保護の方が収入が多いという「逆転現象」もそこいらで起きている。

そこで千葉県野田市
公共サービスに携わる人たちの賃金を底上げしてワーキングプアを無くす、「公契約条例」を2009年に作った。
これは国の労務単価や市の用務員の初任給を基準に市長が最低賃金を決める。
民間企業に委託する「公契約」に関して賃金などの労働条件が一定以上でないと契約をしない。

詳しくは『野田市公契約条例』で検索
http://www.komu-rokyo.jp/campaign/case/index.html

これで野田市は、市の委託で清掃業務に従事する労働者の時給が、県の最低賃金から約100円上昇したそうである。
違反が見つかれば市長は業者に是正措置を命じることができるということだ。

川崎市、多摩市、相模原市で同様な条例が後に続いている。

自分のできる範囲で世の中を良くしていこうという努力。根本さん立派です。