ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

ドライバー恐怖症(9)

2013年11月01日 | 日記
「TV中継がはじまるぞ。」の掛け声は、
あたかも少年時代の三角ベースボールを彷彿
させます。ボールは、ふにゃふにゃのゴムボ
ール、バットはそこらに落ちてた板切れでし
た。場所は、公園や学校の校庭などのきちん
とした所じゃありません。’空地’が我らの
グランドです。

実況はNHKのアナウンサー、解説はおなじ
小西得郎さんでありました。
「なんと申しましょうかねぇ。」
と子供には小西節のフレーズを言うだけしか
できませんが、それを口にするだけで一流選
手の仲間入りをしたようで気分は乗っていっ
たものでした。

「TV中継が始まりました。」
という言葉に、猫背のおじさんたちの背筋が
すーっと伸び、OB連発して来た者たちにも
「ラスト3ホールは頑張らなくちゃ」と思わせ
る威力がありました。

好調のほなさんは、もちろんオナーでありま
した。打ちおろしの140ヤードはあるでしょう、
かすかに風が右から吹いています。旗は中央の
左で時折なびいていました。

右にひっかけ癖のあるぎっちょの私は、スライ
スでなく、できればドロー回転するようにと、
8番アイアンをインサイドに引いてから打つよ
うに考えました。この頃は、調子が良いと、
こんなことも考えるようになったのです、おほん。

自信をもって打ち下ろした一打でありました。
ところが、なんと球は変なところに当たった
のでありましょう。すぐ前の左の松林に飛んで
行ったのでした。
「???」

言葉がありません。観ていたS氏は、
「TV中継は、怖いなあ。何が起こるかわからん
 わ。」
と言いましたので、
「シャンクしたーー。」
とほなさんが嘆きますと、グループで一番上手い
A氏が、ほなさんのクラブを観に来ました。手に
取り、ボールの痕跡をみて、
「根元にあたっとるわ。ソケットや。」
と言い、シャンクとソケットの先の説明をしてく
れたのでした。

そこから、ほなさんのソケット人生、恐ろしくも
悲しい一日がはじまりました。
それは皆についていくのがイヤ、もうこのまま
クラブを置いて帰りたいと、何度も思いました。
しかし、こういう時にかぎって帰してくれない仲
間たちであります。昔も今も一緒なのですね、
涙、涙、、、。

ソケットからくるOBの連発で、ジュースをおご
らなければならなくなったのは、ほなさんひとり
でございました。
誰かーーー。




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