ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

初遠征(13 午後の戦い)

2007年03月11日 | 日記
30分の休憩中、忙しく食事をした。ひとりもアルコールを
口にしないのは、さすがだなぁと思った。自分があまり飲
めない口だから思うのだろうが、ゴルフ場のレストランは
宴会かと思うような光景に出会うことがある。これは傍目
にもいただけない。

NARASETUさんの心配りから、昼食がタダになった。これは
すごいことだ。期待に応えて?できるだけ高いのを、遠慮
なくご馳走になった。ありがとうございました。

「午後のハーフは難しいよ」
と昼食の最中にNARASETUさんは何度もいっていた。 午後
は池や谷越えがたくさんあるのだそうだ。

ほなさんには、「谷」「池」と聴くと、吸い込まれるよう
に、ボールが行ってしまう癖がある。年に2-3回しか会わ
ないK師匠と会うたび、池と谷で失敗するものだから、笑
わないKさんをして、
「ほんまにお前はアカンなぁ」
と大笑いさせている。
極度のアガリ症、緊張は、常に思わぬ結果を招いてきたの
だ。

午後の一番目は、ロングホールだった。休憩をとるとイカ
ンと覚悟しつつティーショットをしたら、やっぱりOBだ。
みんなが気遣って、
「打ち直したらどうか?」
とすすめてくれたが、プレイング4へいくことにした。ま
た打つと、OBなのはわかりきっている。ここはもう諦め
ようと思った。体の動かないときは、4打目になっても、
前から出直した方が、結果的に良いことが多い。ここは早
く過ぎればよいと思っていたらダブルボギーで終わった。
2打罰なら、上出来だ。

カートに乗ると、なにやら山道をくねくねとゆく。エンジ
ンがガーガー唸りをあげて登っていくと、開けた場所に出
た。そこがティーショットを打つべき場所だった。だがフ
ェアウエイが見えない。もちろんグリーンも。

谷をはさんで真向こうに山があり、そこから腰に布を巻い
たインディアンでも出そうな雰囲気だ。
インディアンのキャディさんが、
「黄色いお客さん、まだ打つな。」
「打っても良いときは向こうの山から煙が上がる。それ、
 待つことだ。」
と言い、われらの世話を焼くに違いない。ついでに手に持
ったCDラジカセから、
「ドンドコドンドン、ドンドン、、」と
太鼓の音を出して、リズムよいスゥイングができようにし
てくれるだろう、なんてことを空想していると、、、
「ここの真下にグリーンがあるのよ。」と
NARASETUさんに言われ、崖の下、つまり、谷を覗き込むと
大きなグリーンがあった。

「ひいぇー、へぇー」
高所恐怖症のほなさんは叫んだ。すると、
「ここからだと短いので、もうひとつ上に上がろう」
とみんなは数メートル上のティーグラウンドへ上がった。
バックティから128ヤード、パー3と書いてあるが、
高さはもっとありそうで、ティーグラウンドとグリーン
の間を、鳥が滑空している。

「これだと上からグリーンに落とすショットなんですね」
とほなが言うと、
NARASETUさんは、
「そう、このホールは、風の具合ですべて決まるんだ。
ホールインワンもここで取ったしね。」
と真っ先にクラブをとりだし、やってみせてくれた。

手にしたアプローチウェッジという2番目に短いクラブ
で打った。
斜めに上がったボールは、そのままグリーンに向けて、
時間をかけて落ちていく。屋上から地面の目標物を狙っ
て当てる感覚だ。
「ポタッ!」

ほなさんが崖から恐る恐るのぞきこむと、グリーンの端
にボールはあった。
テーラーさんが打つ。今度は反対側に落ちた。

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