ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

初遠征(12 真打登場)

2007年03月10日 | 日記
2月だというのに日差しはかなり暑く、すっかり春め
いていた。背中に汗が流れ、寒さよけにニット帽子を
着てきたが、それも用済みになり、カートの籠にほか
した。

7番ホールは161ヤード、パー3のショートホール。
グリーンの右手は、2コのバンカーがガードしており
ひょうたん型のグリーンの中央奥にもバンカーがあっ
た。
中央や右側からのショットは、失敗するとそのままバ
ンカーの餌食になる。唯一、左側は安全ルート、花道
からがねらい目だ。

tomomiさんが、
「私を女の子扱いしてほしーいの」
とレディースティからティーショットさせてねと、甘
い声で頼んだが、テーラーさんも返答しない。女性に
厳しいなぁと思ったが、スコアの競争しているとなれ
ば、うかうか甘い顔もできないのだろう。
tomomiさんは、泣く泣くみんなと同じところから打つ
ことになった。今日はもう諦めたほうがいい。

ほなさん、テーラーさん、NARASETUさんの3人がグリ
ーンに乗せた。なかでもNARASETUさんが一番近くに停
まった。うれしそうに笑みを浮かべている。

今日のNARASETUさんは、ここまでツキがなく、得意の
自虐ギャクネタに力がなかった。NARASETUさんを力づ
けれらるのは、へたなスゥイング理論より、仲間の失
敗が一番の力水、やる気となるそうだ。

「友がみな我よりえらく見える日は、、、」のあれだ。
こういう日は、誰でも自信を無くすものだ。背筋を
シャンと伸ばし、自信を取り戻した大笑いができるの
は、親しいライバルのミスだという、納得である。

ゴルフ場の池には、ミスした時のクラブがたくさん投
げ込まれるとかつて聞いたことがある。キャディバッ
グ丸ごと、14本のセットにボールもつけて、そこら
の池や谷に投げ込んで帰るゴルファーもいるそうなの
だ、といわれる。

NARASETUさん曰く、
「高富GCからの帰り、ガードレールを突き破って、
車ごと谷底に身を投げようかと、何度も頭をよぎる」
そうだ。
OB連発、パットの失敗など、腹立たしさがつのり、
「ゴルフは止めだ!」
とその場の勢いでやってしまうのだという。ほなさん
には、もったいないからできないが、気持ちは理解で
きる。

「今朝の顔で 戻ってきてと 妻は言い」
これもNARASETUさんの表現だ。
でも実際に、池や谷に投げ込んだクラブの運命はどう
なるのかというと、後日、平然と取りにくるそうだか
ら、意外と安心である。

先ほどの思いつめた気持ちから、どうやって回復する
かというと、それは、先にも書いたとおり、
友人、ライバルの思わぬミスを目の当たりにした時だ
という。それを見ただけで、自信は回復し、また、
ゴルフに専念しようとおもうのだ。

「目くそ鼻くそを笑う」という古の諺は、今日もまた
生きている。ゴルファーとは本当に紳士なのか、どこ
まで罪深い人生を歩むだろうと、先が思いやられる。

こういう人柄の愛すべきNARASETUさんが、7番グリーン
上で2パット、パーを決めたのだから、どれほどの勇
気を得たかわからない。もちろん、以後の自虐ネタ、
ギャグが冴え渡ったことは言うまでもない。

ちなみに、
ほなさんとテーラーさんは、3パットの4打。
tomomiさんは危惧したとおり、5打。
みんなでNARASETUさんの立ち直りに花を添えたのであ
りました。
まずは、おめでとうございます。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿