ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

恐るべき企み(20)

2008年12月29日 | 日記
「どいた、どいたぁー!」
ほなさんの運転するカートは、狭いカート道路を
逆走した。一台がやっと通れる道幅、次の組の会
長さんらが、フェアウエイから唖然としてみてい
る。カートを移動させようと運転していた’なろ
せ’さんが、ほなさんのすさまじい勢いに、慌て
てカートをバックさせ、私のカートを通してくれ
た。私の迫力に負け、逆走する理由を尋ねようと
はしなかった。

さらに次の組のカートが、ティーグランド脇から
動き出そうとするのをみて、ほなさんは、
「そ・こ・で・待っててくれ!道幅が狭いから」
と叫び、アクセル全開の競艇選手のモンキーター
ンように、体重を前にのせハンドルを切った。

出て行ったはずのカートが、轟音立てて帰ってき
たのを観て、スタート室の兄ちゃんは何か言った
ようだったが、ほなさんは「音入れ」へ一路飛び
込んだ。

約5分後、今度はホっと放心状態のまま’ほな’
さんは、カートを動かした。坂道を下ると、のど
かな、カタカタという音が後ろで響く。キャディ
バッグのクラブが揺れているのだ。穏やかな小春
日和、いい天気、このまま一眠りしていたい。

でもこうしちゃいられない、テーラーさんや宇○
美さんが待っている。またまた、ほなさんはスピ
ード上げて、前のカート3台を追い越していった。
そのたびに、避けてもらいながら。
すんませんね、ほんとに。
やっとのことで、2番ホールへ着いた。ロングホー
ルの往復はやっぱり遠かった。

「どうしたん?」
と、ティーグランド上で、はじめて’のんちゃん’
が逆走のわけを尋ねた。
「すみません、在庫一掃です。」

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