ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

再録「汗かき日記」第四部(前の後半)

2010年11月26日 | 日記
        頼みの渦巻きショット

息子の番になっていたが、もう子供のことを見ているゆとりは
なかった。その方向を目にとらえてはいても、「見えず」とい
う心理状態に陥っていた。秋のコンペ(競技会)まで時間があ
ると思っていたら、ほんの数回、各1時間ほど練習場へ行ったぐ
らいでは、やっぱりドライバーまで練習できていなかった。自
分の番が回ってくると思っただけで、その悔いが不安となって、
津波のように押し寄せてきていたのだ。

ただ、見よう見まねで素振りのかっこうはできていた。ちょっ
と見たところ普通に見える私の素振りは、ボールを目の前にし
てアドレスした際には、恐ろしいアッパースイングに豹変し、
ボールの上側をかすり、その反動でボールは懐かしのジェンカ
でも踊るかのようにジャンプしながら20、30メートルで立ち止
まってしまう癖があった。

初心者にとって、ドライバーのフェイス(ボールにあたる面)
が、ボールにまともに向いていることは至難の業に近い、とい
う。初心者のスゥイングは、きちんとした円が描けないのだか
ら、当たる直前のフェイス面は上を向いたり、下を向いたりし
てるのだ。またフラブヘッドが通過する位置も、その時々で変
わってしまっている。ボールに当てなければという「深層心理」
が働き、その場その場のよけいなおせっかいをしてしまうのが
原因だ。
私の場合、結果を良くしようと思う心が、さらになる不幸を招
いている。出来ない子ほど、なんとかしたいのも親心。前回、
周りの人々を驚かせた赤道鈴の助の「渦巻きショット」で行こ
う、前に飛んでくれれば幸いだ。

K師匠の奥様が、まことに綺麗なショットをされた。K夫人は
海外生活が長いようで、インドネシアでゴルフを覚えたと言っ
ておられた。話し方が丁寧で、「そうでございますわ」の口癖
が、嫌味なく聞こえる気配りの方であった。

次に、大阪から来たというOさんがアドレスにはいった。それ
を見ていて、次は自分の番だと意識し、焦り、こころの葛藤は
続いていく。でも今回の唯一の救いは4番アイアンを練習でき
たこと。ドライバーを打つ自信のないホールは、それでいこう
と決めた。
コメント
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