
kan-haru blog 2012動画追加2月18日 大本山 更新動画を追加Ⅱ版2014.8.14
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川崎大師初詣
川崎大師の平間寺が菩提樹と同じ真言宗智山派で、方向が恵方の川崎大師には親子何代にわたり毎年初詣をしており、このブログには2007年から2011年まで川崎大師の初詣を毎年掲載しています。今年は、事情により1月にはお参りが出来ませんでしたので、2月12日の日曜日にいつもと異なる参詣コースをとり、往路は京急川崎駅から車で大本堂裏手の西解脱門から入り、お参りした後は大山門から仲見世通りを進み、仲見世通り入口から車で京急川崎駅に戻り帰宅しました。当日は、暖かい日差しに恵まれたので、参詣客も結構出ていました。今回は、今まで記述していない情報を記します。
川崎大師初参り参詣コース
・西解脱門
川崎大師は、子供の頃から来ていますが、境内は何時も大本堂でお参りして、お札場でお札とお守りを受け、昨年のお札を納経所に収めてのコースであり、時たま境内の中を少し散策する時もありますが、大抵は本堂、お札場、納経所のコースです。ブログをはじめてから、境内内の写真を撮るようになりましたが、見慣れた景色のためじっくりと見ては回らないのが現状です。今回は、珍しく裏門の西解脱門から入りましたので、初めての写真があります。
車は一方通行の裏道を通り抜けて大師裏塀の至真門の前で降り、1978年(昭和53年)に再建立された鉄筋コンクリート造りの門で、信徒会館の南玄関に通じ、薬師殿(平成20年11月落慶)への入り口となっています。
至真門を塀沿いに北に進むと、信徒会館建物の北側にある大師裏門が西解脱門であり、1986年(昭和61年)に建てられた鉄筋コンクリート造りの中世和風様式の門です。建立1周年を記念し第44世・隆天貫首のご揮毫「西解脱門」の縦額が取り付けられました。
至真門(左)と西解脱門(右)
・しょうづかの婆さん
西解脱門から入ると、大本堂と信徒会館を結ぶ2階の回廊がありますが、その回廊の脇に小さなお堂があり、「しょうづかの婆さん」のお堂で、参詣している人が絶えません。かなり以前に、西解脱門から参詣で出入りしたことがありますが、その時は「しょうづかの婆さん」のお堂があるのは気が付きませんでした。
しょうづかの婆さんのお堂
・不動堂、稲荷堂、中書院
本堂へは、信徒会館の回廊の下の通路を通り、大本坊との境で参詣路を北に進み、不動堂、稲荷堂、中書院を左に見て大本堂へと進みます。
不動堂は、(明治23年)の創建で、建屋は1964年(昭和39年)に建立されたもので、御本尊・不動尊像は成田山新勝寺御本尊のご分躰・大聖不動明王が奉ってあり、「関東三十六不動霊場第七番札所」です。
稲荷堂は、1945年(昭和20年)4月15日の空襲で唯一焼失を逃れた福徳稲荷堂であり、倉稲魂神といい五穀を司る稲荷様が祀られています。
中書院は、1966年(昭和41年)に落成した2つの茶室を備え庭園には当山に古く伝わる「月の井」があり、客間の「光聚庵」は三笠宮妃殿下の命名で、「心月庵」は茶道裏千家家元千宗室宗匠の命名によるものです。
川崎大師末社と書院(左:不動堂、中:稲荷堂、右:中書院)
・本堂参拝
1964年(昭和39年)に落慶した大本堂の南口階段から上がり参拝しました。堂内には御本尊厄除弘法大師を中心に、不動明王・愛染明王などの諸仏が奉安されており、本堂内には護摩を受ける信者で何時も一杯です。川崎大師は、「関東八十八ヶ所霊場」と「玉川八十八ヶ所霊場」です。玉川八十八ヶ所霊場は、多摩川沿いの東京都大田区と世田谷区、神奈川県川崎市と横浜市を中心に構成されており、明治時代初期には数多くの巡礼者で賑わいました。大田区の大森町界隈にある密厳院()と密乗院()は、玉川八十八ヶ所霊場です。
川崎大師大本山(左:大本山、中:護摩修行で一杯の本堂内、右:川崎大師は関東・玉川88ヶ所霊場)
・経蔵、聖徳太子堂
お札場で、新しくお札とお守りを受け、去年の古いお札とお守りおよびだるまは納札殿に収めます。
大本堂前の参詣路の中程にある経蔵は、平成16年大開帳奉修記念事業として落慶され、中国最後の木版大蔵経「乾隆版大蔵経」7240巻が収蔵されています。御本尊は、説法釈迦如来が祀られており、天井には天井画が描かれています。
経蔵(左・中・右写真拡大)
経蔵の前のお水屋は、1958年(昭和33年)にご本尊御遷座を記念して奉納された水器です。
経蔵の奥の聖徳太子堂は、1966年(昭和41年)に聖徳太子講並びに諸職人により、奉納された聖徳太子像が奉られたお堂です。
お水屋・聖徳太子堂・納札殿(左・中・右写真拡大)
・だるま
今年は、境内の大山門近くの露天でだるまを並べてありましたので、そこでだるまを買いました。その南の境内広場には、沢山の露店が軒を連ねていました。
境内の露天(左:境内のだるま売り露店、中・右:軒を連ねる境内露店)
・大山門
大山門は、開創850年の記念事業として1977年(昭和52年)に建立され、堂塔伽藍をかこう浄域結界の総門で、四方に京都・東寺の国宝尊像を模刻造立した四天王像が奉安されています。
大山門(左:大山門正面、中:大本山からみた大山門、右:大山門側面)
お参りも済み、古いお札も納めましたので、大山門を潜り仲見世通りで昼食をとり、お土産を見て歩きました。
仲見世通りのお土産屋さん(左:大山門前から見た仲見世通り、中:大山門前の久寿餅屋さん、右:おまんじゅう屋さん)
大師のお土産屋の店は、だるま店とトントコ飴屋さんの数は沢山あります。とんとこと飴を切る包丁の音をなびかせて、客を呼び込んでいます。お土産は、何時もと同じで、くずもちと咳止め飴を買い、仲見世の出口から車で京急川崎駅経由で帰宅しました。
トントコ賑やかな飴やさん(左・中・右写真拡大)
大師名物とんとこ飴切りを撮りました。飴切の音を聞いて下さい。
川崎大師とんとこ飴切の音.wmv
[クリックすると、大師名物のとんとこ飴切りの音を聴けます。]
動画をご覧頂けない方は、「川崎大師とんとこ飴切の音.wmv」(←をクリック)すると別画面で掲示されている動画でご覧いただけます。Ⅱ版2014.8.7
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