味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

凡百の君子、期にあたり運を統べ、

2019-12-25 17:06:12 | ブログ
第3996号 01.12.26(木)

凡百の君子、期にあたり運を統べ、縦ひ未だ上下、私無く、君子、徳を合する能はずとも、身を全くし國を保ち、滅亡を遠避せんと欲せざる可けけんや。書に曰く、木、縄に從へば則ち正しく、君、諌に従へば則ち聖なり、と。然らば則ち古より聖哲の君、功成り事立つは、未だ徳を同じくし心を同じくして、予違へば汝弼(たす)くるに資(よ)らざる者有らざるなり。442

あらゆる君子たちは、聖天子が天命を受けて帝となった良い時世にめぐり遭い、たとい未だ上下に私がなく、君臣が徳を合わすことができなくてとも、身を全くし国を保ち、滅亡を避けることを願わなくてはなりません。尚書に『木は墨なわに從えば正しくなり、君は諌めに從えば聖となる』とあります。そうでありますれば、古来、聖哲の君主が、功業が成り立つのは、君臣上下が徳を同じくし心を同じくし、我れ違えば汝たすけよと臣下の諫めを聞くことによらないものはございません。443

 【コメント】我々凡人も、徳を同じくし、心を同じくし、人々の役に立つようしなければならないと考えます。それを一番大切しなければならないのは安倍さんの周囲だと思います。

 衆議院の秋元氏はIR(総合型リゾート)を推進する仕事をしているとのことですが、それの導入につれて不正な金のやりとりがあったとして地検に逮捕されました。

 それについて本人は不正と言われるようなことは皆無だとして不正を認めていません。幹事長の二階氏は安倍さんには全く関係ないと言っていますが、IRの導入は安倍さんがやったことです。

 IRはカジノを導入し、経済効率を挙げたいとのことですが、こういう博奕商法は駄目だと思います。

 これらが無関係という二階氏と安倍氏は国民を全く愚弄していると言わざるを得ません。これについて野党諸氏は自民党を追求すると息まいていますが、今の野党に自民党に代わる仕事は出来ません。
 
 それだから二階氏らは秋元逮捕事件から逃げようと思っているでしょうが、国民は事の真相を見抜く眼力を待たなければなりません。

 昨日はパソコンのデータを印刷するカートリッジが切れそうになっていたのでエディオン迄購入に行きました。普通に走れば
30分で着くのですが、片道1時間、往復2時間かりました。

 往復は外は暗いし雨は降っているし、道路は往復の車両で渋滞でした。大渋滞でソロソロ運転で車間距離75センチくらいのところで運転をしました。高齢者の私は事故だけはしてはならないと細心の注意を払って運転をしてきました。それにしても人々が便利であるということは、当該人間がそれに関する負の部分を味わわなければならないのです。今年の台風等等の被害も同様です。
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臣聞く、堯に敢諫の鼓有り、

2019-12-25 09:45:17 | ブログ
第3995号 01.12.25(水)

臣聞く、堯に敢諫の鼓有り、舜に誹謗の木有り、湯(とう)に司過の史有り、武に戒慎の銘有り、と。此れ皆、之を無形に聴き、之を未有に求め、己の心を虚しくして以て下を待ち、下情の上に達し、上情の私無く、君臣、徳合することを庶(こひねが)ふ者なり。魏の文帝云はく、有徳の君は、逆耳の言、犯顔の諍を聞くを楽み、忠臣を親しみ、諌止を厚くし、讒匿を斥け、侫人を遠ざくる所以の者は、誠に、身を全くし國を保ち、滅亡を遠避せんと欲す者なり、と。『貞観政要』442

私が聞くところによりますれば、『堯帝に敢諫の鼓があり、舜停に誹謗の木があり、湯王に司過の史があり、武王に戒慎の銘がある』ということであります。これは皆、形に現れないときに聞き、まだ具体的にならないときに求め、自分の心のむなしくして臣下の進言を待ち、下情が上に通じ、上情が私心になく、君と臣との徳が合することを願うものであります。魏の文帝が言うには、『有徳の君主が、耳に逆らう忠言、君の顔色を犯す諫言を聞くことを楽しみ、忠臣を親愛し、諌める士を厚遇し、邪悪な者を退け、口のうまい人を遠ざける理由は、ほんとうに身を全くし国を保ち、滅亡を避けようとするからである』と。442

 【コメント】『有徳の君子が、耳に逆らう忠言、君の顔色を犯す諫言を聞くことを楽しみ、忠臣を親愛し、諌める士を厚遇し、邪悪な者を退け、口のうまい人を遠ざけ』とありますが、そのようであれば、組織は正常に運営され推移し、皆もやる気が横溢するだろうと思います。

 仮に信任する中から外れたとしても、やり方がきれいであれば、多くの疑義は出ないだろうと思います。

 世論調査では安倍内閣は、データ上は了とされていると思いますが、上に書いた事柄を内蔵しているとはいい難いという人も数多いるようです。同感です。清浄さが浸透されているとは言えないと思います。

 それに反対している野党では物たりないから安倍さんもたかをくくっているのだろうと思います。

 昨日、笠沙恵比寿からの帰り、枕崎の立石勲氏宅は、玄関の扉は締めていました。立石氏は枕崎電話局の初代の労働組合の委員長をしていたのでした。私は、人間性に強い不信を懐いていたものです。

 思うに、漢籍等を繙いた精神的ゆとりと美しさが当人に感じられませんでした。その次の責任者は世界一悪い性の男でした。

 今も笠沙恵比寿での思いが、心の喜びとして、体内を巡っております。此処には仲間の指宿の大先生もご令室様とその昔行ったのだと昨夜電話がありました。

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『善の研究』第388回

 たとえばいかに私欲的なる人間であっても、その人に多少の同情というものがあれば、その人の最大要求は、必ず自己の満足を得た上は他人に満足を与えたいということであろう。自己の要求というのは単に肉体的欲望とかぎらず理想的要求ということを含めていうならば、どうしてもかくいわねばならぬ。私欲的なればなる程、他人の私欲を害することに少なからざる心中の苦悶を感ずるのである。

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