味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

貞観の初、志、公道を存す。人、犯す所有れば、

2019-12-08 16:37:11 | ブログ
第3979号 01.12.09(月)

貞観の初、志、公道を存す。人、犯す所有れば、一一、法に於てす。縦ひ時に臨みて処断するも、或は軽重有れば、但だ臣下の執論するを見、欣然として受納せざるは無し。民、罪の私無きを知る、故に甘心して怨みず。下、言の忤(さから)ふ無きを見る、故に力を盡くして以て忠をいたす。『貞観政要』429

貞観の初年には、陛下は公正な道を行うことにお志を置かれた。もし人が罪を犯したことがあれば、いちいち法律に従って処置された。たといその場で処断し、その処置に軽重があったとき、ただ臣下がその処置の不当を固く論ずるのを見て、陛下は喜んでその意見をお聞き納れになりました。人民たちは、罪に処せられたことに私心のないことを知っておりますから、心に満足して恨みに思うことがありません。臣下も諌めが、さからうことなく受け納れられるのを見るから、力のかぎり尽くして忠誠をささげました。

 【コメント】上に立つ人が公正な道を行うことに志されたら、多くの人も賛同の意を示すと思われます。今、話題になっている「桜を見る会」は公正に運営されているでしょうか。

 昨日も書きましたが、「桜を見る会」を運営している人は総理夫人の昭江氏と懇意にしている人らしいのです。これらは総理の意志が幾らか入っていると思われても仕方ないことだと思うのです。

 総理の長期政権が官寮諸氏に圧力をかけていると思われても仕方ないでしょう。そういうイビツな関係が国民全体へ悪影響を与えていねとしたら罪つくりなことだと思います。

 周囲に敵がいない時だからこそ、誰が見てもきれいな政権運営だと言われるようにあれば、後々人々の支援も得られると思います。

 沢尻エリカ氏が今後きれいな生き方をしたいとして弁明しましたが、先ずは責任を取って芸能界を引退すべきだという人がいますが、その選択がよろしいかと思います。

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『善の研究』第380回

 右の考よりして先ず善行為とは凡て人格を目的とした行為であるということは明である。人格は凡ての価値の根本であって、宇宙間においてただ人格のみ絶対的価値をもっているのである。我々には固より種々の要求がある、肉体的欲求もあれば精神的欲求もある、従って富、力、知識、芸術等種々貴ぶべき者があるに相違ない。しかしいかに強大なる要求でも高尚なる要求でも、人格の要求を離れては何らの価値を有しない、ただ人格的要求の一部または手段としてのみ価値を有するのである。

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自分に降りかかる不運なり不健康というものは、当該本人が知っていようが知らずに関わらず、原因はすべて自分にある。だから人とは対立することなく、友情・愛情をもって臨みたいものです。成功への道。
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