味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

孔子曰く、古の獄を聽くは、之を生かす

2019-12-14 16:14:42 | ブログ
第3985号 01.12.15(日)

孔子曰く、古の獄を聽くは、之を生かす所以を求むるなり。今の獄を聽くは、之を殺す所以を求むるなり、と。故に言を析(き)きて以て律を破り、案を詆(そし)りて以て法を成し、左道を執りて政を亂すは、皆、王誅の必ず加はる所以なり、と。『貞観政要』436

孔子の言に、「古昔の訴訟を聞き裁くことは、どうにかして民を活かそうとすることを求めたのである。今の訴訟の裁判は、どうにかして民を殺そうてすることを求めているのである」と。それゆえ、言葉を切り離して無理な解釈をして律を破り、条例を非難して法を成し、不正な道を守って政治を乱しており、これは皆、必ず王者の誅罰が加えられるものである、とあります。436

 【コメント】孔子が言ったとされる「古昔の訴訟を聞き裁くことは、どうにかして民を活かそうとすることを求めた」とありますが、原因を知り、それを当該人の前途に良好に結びつけることが肝要ではないかと考えます。

 中には止むを得ず人々が眼を背ける方へ進むことだってあると思います。それでも、本人が学び世の人々が了とされることを模索し建設的な道へと進むべきがよいと思います。決してあきらめてはなりません。

 昨晩の空手道教室は師範3人、門下生4人でした。終盤には組手技術向上とミットケリをいたしました。山口さんはインフルエンザに罹患したとしてお休みしました。

 後期高齢者の私も身体がフラフラしますが、逆療法も兼ねて頑張りました。具合が悪かろうが、熱があろうが、決めたことは実践する強烈な精神を構築したいものです。

 人生においてやらねばならない仕事の夢を持つことは、エネルギー源を確保しているのと同じことであるので、次々に目標を積み重ねたいものです。

 貧乏家庭に育った私は、二尺・三尺のテーブルを一晩に7個作ったことがありました。20代のときでした。そして自宅の畳の表替えをしたり、和ダンスなども作ったものです。それも徹夜で。

 日本舞踊もおけいこし、枕崎から霜出の仁田尾呉服店のおくさまの所へ単車で指導にも行ったことがありました。中でも壮絶な記憶は深夜の電報配達請負業務でした。

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『善の研究』第385号

 自己の知を尽し情を尽くした上において始めて真の人格的要求即ち至誠が現われてくるのである。自己の全力を尽しきり、殆ど自己の意識が無くなり、自己が自己を意識せざる所に、始めて真の人格の活動を見るのである。試に芸術の作品について見よ。画家の真の人格即ちオリジナリティは如何なる場合に現われるか。画家が意識の上において種々の企図をなす間は未だ真に画家の人格を見ることはできない。多年苦心の結果、技芸内に熟して意到り筆自ら随う所に至って始めてこれを見ることができるのである。191

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