若し為す所是ならば、外に

第3990号　01.12.20(金)

若し為す所是ならば、外に聞ゆとも、其れ何ぞ傷(いた)まん。若し為す所非ならば、之を掩ふと雖も、其れ何ぞ益せん。故に諺に云く、人の知らざらんことを欲せば、為さざるに若くは莫し。人の聞かざらんことを欲せば、言ふ勿きに若くは莫し、と。之を為して人の知らざらん欲し、之を言ひて人の聞かざらんことを欲するは、此れ猶ほ雀を捕へて以て目をおおひ、鐘を盗みて耳をおおふ者のごとし。祇(まさ)に以て其れ恠(かい)を取る、將(は)た何の益あらんや。『貞観政要』439

もし、行うところがよろしくば、外へ聞こえても何のさしつかえもありません。もし、行うところろが悪ければ、いかにおおい隠しても少しも益がありません。ですから諺に『人が知らないことを望むならなば、しないがよい。人が聞かないことを望むならば、言わないがよい』とあります。行いながら人が知らないことを望み、言いながら人の聞かないことを望むのは、ちょうど、目をおおって雀を捕らえ、耳をふさいで鐘を盗むのと同じであり、ただ、人から怪しまれるだけで、何の益もありません。439

　【コメント】何かを成すとしたら、相手が欲することをするのが妥当であり賢明であるということです。そういう論法で日々に臨めば、トランプみたいに断崖訴追されるということはない筈です。

　今日は午前十時前出発で鹿児島赤十字病院へ行ってきました。身体のフラフラがとれないものですから、診察をした貰うためでした。