味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

聖人甚だ徳禮を尊びて、刑罰を

2019-12-04 15:39:14 | ブログ
第3975号 01.12.15(木)

聖人甚だ徳禮を尊びて、刑罰を卑しむ。故に舜は先づ契(せつ)に敕するに、敬(つつし)みて五教を敷くを以てし、而る後に咎繇(こうよう)に任ずるに、五刑を以てせしなり。凡そ法を立つる者は、以て民の短を司りて過誤を誅するに非ざるなり。乃ち以て姦悪を防ぎて禍を救ひ、淫邪を検して正道に内(い)る。民、善化を蒙れば、則ち人、士君子の心有り、悪政を被れば、則ち人、姦亂を懐ふの慮(おもんばかり)有り。426

聖人は甚だ徳と礼とを尊んで刑罰をいやしんだ。それゆえ、帝舜は、先ず契に勅して、慎んで君臣・父子・夫婦・長幼・朋友の五つの人倫の道の教えを広めさせ、その後に皋陶に命じて五刑を用いさせた。すべて法律を制定するものは、人民の欠点を取締まり、過誤を犯した者を処罰するのが目的ではない。人民が善い教化を受けるときは、人々が士君子の心を持つようになり、悪い政治に会うときは、人々に姦乱の考えが生じる。427

 【コメント】我々普通の者も五つの人倫の道の教えを広めさせ、法を順守する真面目な人間になり、人々の範となりたいものです。

 今このことを声を大にして言い聞かせたい人は総理の安倍氏です。会期が後一週間しかありませんが、野党の声というよりか、国民の声にも耳を傾けないようです。

 尤も野党もチグハグですし、小沢氏はとんでもない男を総理に推すのだとして、画策しているようです。小沢氏は過去、デタラメを繰り返して来たので、人が何と言おうがおかまいなしでしょうが。

 こういう人々がデタラメをしても国民がしっかりしているから大丈夫だとは思いますが。それは過去の教育によって国民は学んでいるのです。

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『善の研究』第376回

 ここにいわゆる人格の力とは単に動植物の生活力という如き自然的物力をさすのではない。また本能という如き無意識の能力をさすのでもない。本能作用とは有機作用より起る一種の物力である。人格とはこれに反し意識の統一力である。しかしかくいえばとて、人格とは各人の表面的意識の中心として極めて主観的なる種々の希望の如き者をいうのではない。これらの希望は幾分かその人の人格を現わす者であろうが、かえってこれらの希望を没し自己を忘れたる所に真の人格は現われるのである。さらばとてカントのいったような全く経験的内容を離れ、各人に一般なる純理の作用という如き者でもない。

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