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2024(令和6)年 春期非公開文化財特別公開の分析


写真は、宝筐院の本堂内陣。

昨夜アマ会のあんとんさんから公式に情報がupされたとの連絡がありました。

主な開催期間は4/27(土)~5/12(日)ですが、個別に詳細が異なりますのでご確認ください。
また以前のようなGW短期集中型に戻ってきましたね。

そしていつものように総合評価をA~Eの5段階で評価していきます。
評価基準は
・公開頻度
・特別公開の場所のレアさ
・特別公開の寺宝の価値(国宝・重文)やレアさ
などを「私的に総合評価」したもので、評価ポイントは個別のコメントに書きます。
雰囲気的には
A:いつもの公開
B:いつも+αぐらい
C:時折あり、行ったことがなければどうぞ
D:頻度的にレアではある
E:ほぼ必須
です。

では早速各論に。
最初のブロックは昨年と同じラインナップのものです。
A:上賀茂神社 4/27~5/6 通常でもやっている本殿公開高倉殿の宝物展示です。
B:下鴨神社 4/27~5/6 年3回ぐらいある本殿参拝と神服殿と+通常拝観の大炊殿秀穂舎です。
C:金戒光明寺  山門 4/27~5/12 一時期公開がなかった時もありましたが、秋を中心にもう年1ぐらいは特別公開がありますね。
C:知恩院 大方丈・小方丈方丈庭園 4/29~5/12 年に何度か公開があります。
B:東寺 五重塔 4/27~5/6 初層内部。年に3回ぐらい公開があります。
C:伏見稲荷大社 御茶屋・松の下屋荷田春満旧宅  4/27~5/12 何年かに1度は公開されますが、定期的ではないです。
B:隋心院 4/27~5/12 寺宝公開+本堂内陣。
C:梅辻家住宅 4/27~5/10 上賀茂神社の社家。特別公開はたまにありますが、まいまい京都のツアーなどでも行けます。 

次は昨年と違うところのうち、近年の夏、秋、冬の特別公開で開催歴があるものです。
B:廬山寺 4/27~5/12 大河ドラマ関係で注目されるでしょう。通常公開している寺院ですが、元三大師堂の分1つランクアップです。
昨年の秋、今年の冬の特別公開でもやってます。
以下3つは2022年の秋に公開歴があります。
B:松尾大社 4/27~5/12 通常の庭園公開+社宝公開。 
C:石清水八幡宮 4/27~5/12 本殿公開は最近は春と秋にはしている感じ。+社宝公開です。
B:浦嶋神社 5/11~6/16(この期間の土日のみ) ここだけ与謝郡伊根町とメチャ遠いです。
2014年の春の非公開文化財特別公開でも同様の公開がありました。通常公開+社宝公開です。

最後がお待ちかねのリアルガチのレアですw
D:常照寺 4/27~5/12(5/5は拝観休止) 2020年春、2021年春と過去に2回企画されながら、コロナ禍でなくなった公開です。
通常公開+三面大黒天と妙見大菩薩の御開帳と寺宝公開のようです。
D:鹿王院 4/27~5/12 通常公開+絹本著色釈迦三尊及三十祖像 明兆筆(重文)と茶室 芥室(かいしつ)の公開です。
2017年春の特別公開も似たような感じですが、公開の寺宝が違います(本編参照)。しかし重文寺宝や茶室 芥室の特別公開はなかなかないです。
D:宝筐院 4/27~5/12 通常公開+寺宝と茶室 丹照庵の公開。
茶室 丹照庵の公開は見たことがないです。

総評
全く非公開の寺院の公開ではなかったのでMaxDの評価になりましたが、
下の3つ 特に下に行くほどレアな物件があるという認識でいいと思います。

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山中油店2 粲宙庵 庭園 平安宮内裏の宿 京まちや平安宮


写真は、山中油店の東側の水車や蔵。

山中油店の向かい側にある町屋を改装したギャラリーです。
町屋の通り側半分ぐらいをフラットなフローリングにして、展示スペースにしています。
左手のスペースには蒔絵師 下出祐太郎氏の作品が常設で展示されています。

平安宮内裏から西陣の味と歴史を巡る
庭園
通常奥の庭園は居住スペースのため公開しておられませんが、2021/11/20の「平安宮内裏から西陣の味と歴史を巡る」で、見学させて頂きました。
「神仏燈明売捌処」の扁額のある門を入ると、右手に蔵の扉、左手に池のある庭園があります。これはお店の事務所の裏に見えているお庭です。
池には石の八つ橋が掛かっており、ここにも水車が回っています。
これは元々こちらだけにしか水車がなかったのですが、あまりにも「見せてくれ」という要望が多かったので、外にも作ったのだそうです。
さらに奥には中央にドーナツ状の円形の人工池がある広いお庭があります。
この邸宅より古い樹齢の杏の古木や、実が鈴なりの柿が2本ありました。

平安宮内裏の宿
上記イベントでは、綾綺殿の道を北上し、次の交差点を左折したところにある
平安宮内裏の宿の内部も見学出来ました。
10軒長屋のうち6軒がゲストハウスにリノベーションされています。
かつての内裏の跡地にちなんで、左から弘徽殿(こきでん)の南邸、壱の局、弐の局、参の局、承香殿 西対、承香殿 東対となっています。
天井の太い梁、奥庭、畳の部屋はそのまま残し、2階の虫小窓のスペースをベッドルームにしています。
それぞれに内部が違って同じじゃないのも魅力ですし、1棟貸しなので3~4人の家族連れなどではさらにお得です。

山中油店が所有する町屋で、場所は本店の水車の道を挟んで向かい側の角です。
同志社女子大学の公開講座を月1回こちらで開催しておられ、事前予約制で一般でも参加可能です。
玄関を入ると右手に3畳の玄関間があります。
この左手に2階への階段があります。
正面奥が6畳の三の間で天井は枠の大きな木の格天井で、洋室風になっています。
その左手に4畳半の二の間、さらに奥が8畳の一の間で、床の間や床脇があります。
さらに奥は奥庭です。
一の間にプロジェクターを置いて、二の間で14:00~16:00で講座を拝聴します。
2階に上がります。
階段を上がった正面に縁の廊下があり、この右手に2間あります。
手前が6畳間で道側が板の間になっています。
北山杉の床柱、竹節の大きな窓が階段側にあります。
奥が8畳間で、床の間から床脇まで床は1枚板。
床脇の地袋は三角形になっています。


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