雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

志賀直哉 旧居

2012年05月14日 | 奈良散策
高畑サロンと呼ばれた館



昭和13年当時
転居が趣味のような
そんな男が
約10年の時を過ごした館である



洋風サロンが
日本家屋が雑然と並ぶ町並みに在り
おそらく
違和感ある建物として
認知されていたことだろう



立地から
若草山が一望でき
この屋敷の二階からは
野焼の風景が
特等席のように拝める



暗夜行路は
家主の代名詞ともなった作品
このサロンで執筆したと云う



この屋敷はまた
当時の文豪たちの集いの場所でもあった



武者小路実篤
小林秀雄
亀井勝一郎
桑原武夫
等々



文学論や芸術論などを語り合う声が
屋敷の周囲にも漏れ聞こえた事だろう



その事からか
いつしか
高畑サロンと呼ばれるようになったこの屋敷



久しぶりに訪ねてみた
コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする