雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

狸谷不動院

2008年12月03日 | 京都散策
タヌキダニのお不動さん
そういう愛称で親しまれている狸谷不動院

詩仙堂から東へ山の中へと入っていくと
鎮座しているのが狸谷不動院

    

狸谷というだけあって
参道には狸の焼き物がずらり

       

狸谷に不動院が設けられたのは
鎌倉時代のこと
元々は平安京の城郭東北
鬼門に守護として設けられた不動明王
それを桓武天皇勅願で祭祀されたという

      

悪霊退散に効果があると
公家はもとより都人も日参したという

       

樹齢何百年という木々に囲まれ
荘厳な雰囲気の石段

       

鎌倉時代から営々と続いてきた狸谷も
明治時代初頭の廃仏毀釈によって
一時は廃寺に追い込まれている

        

再興は昭和19年
大僧正亮栄和尚が入山して
修験道大本山一乗寺狸谷山不動院と名付けられたのである

       

長い石段を登った先に
見えてくるのが本堂
清水寺のような構造の本堂

   

本堂下の広場周囲には
狸たちがずらり

  

本堂から見下ろすと
山中にこんな場所があるのかというほど
広い敷地にびっくりする

   

霊験を信じ
今でも、癌の治癒祈願等で訪れる人も多い
狸谷不動院

        

余談であるが
ここも剣豪宮本武蔵と縁が深い
狸谷に籠り
滝に打たれて修行したという

        

また、一乗寺下がり松の決闘の前
ここの滝で剣を研いだとも云われている

   

京都の秘境
狸谷を訪れました
コメント (8)
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