日本人のアジアラグビー協会の副会長が、「行動規範違反」で職務停止処分を受けたのだそうだが、ワールドラグビーがその処分の調査結果を発表し「行動規範からの違反を示唆するものではない」と結論づけた。要するに、いちゃもん付けて職務停止にしたということのようだ。
このアジアラグビー協会の会長は、UAEの人物でラグビー経験はないがサッカーでは代表経験はあるそうだ。ラグビーでは運営的な立場で実績を積んで会長職に就いたとのこと。彼の3月のインタビュー記事では、日本にアジアのラグビー普及と強化のために直接的な役割を求めているということを言っている。直接的に言えば、日本代表に中東遠征をしたり欧州強豪と日本との試合を中東でやることや、アジアの大会を中東で開催することを求めているようだ。それを日本が色よい返答がなかったために、このような処分を行ったのではないかと邪推する。
そもそも、金の力で協会の会長とかさせてしまうから、こんなことになったと言えなくもない。言えなくもないが、こういったことはラグビーに限ったことではない。サッカーでは、欧州等の有名選手を金で集めているのは有名ですが、クラブW杯もいつの間にか中東開催になり規模も巨大化した。サッカーではアジアカップも中東開催、年代別のアジアカップも中東開催が多い。中東側にも、石油以降に向けての観光都市化の一環でのスポーツイベントの開催という目的はあるのだろうが…。
金に飽かせてのこういうやり方は、やられる方にはいい気はしないのも確かだ。とはいえ、こういったやり方でもイベント自体が行われていけるというのも大事でもある。どちらが正しかったのかは、数十年後に答えが出るのだろう。
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