イスラム教徒によるテロの多発や、そのイスラム教徒の移民が大挙してヨーロッパに向かったことでイギリスのEU離脱という動きにもつながりました。イスラム教徒対する差別的な視線は、米大統領候補のトランプ氏が堂々と口にしてそれが多くの人の共感を得ているようです。先日亡くなったモハメッド・アリの改宗とそれに伴う改名の時にもあった、十字軍から続くイスラム教に対する違和感というか嫌悪感。そんな空気は、アメリカの9.11で激化し、ここ数年来の欧州での連続するテロで欧州中に蔓延してしまいました。
今でこそ、公には宗教差別は否定されていますが、それによって失われたボクシングの不世出の天才ボクサーこそがナジーム・ハメドです。1994年から2000年にかけて活躍した彼は、入場時のど派手なパフォーマンスはピートに乗った音楽と彼のダンスのような動きで場内を沸かし、ノーガードで極端なスゥエーで相手のパンチをよけながら体ごと相手に飛びかかっていくようなブローでKOする。こんなアニメの中のようなボクシングで、実際にKO連発して世界チャンピオンになったのだからその人気も想像できるだろう。日本でも総合格闘技の入場や試合で、彼の影響を受けたのは散見できたほどだ。
そんな彼が、9.11前の2001年4月に初黒星を喫してしまい、再起が期待されたがちょうど9.11でなかなか難しい状況になったのだそうだ。試合前に「アラーアクバル」とか言ってましたしね。その後は、2002年に1戦して世界王者になったものの試合をすることもなく返上、2005年に危険運転で服役した。復帰を望む声は2001年から服役後もずっとあったが、あのボクシングスタイルでは反射神経の衰えた身体では無理だったのかもしれません。
ボクシングマガジンとかで、彼の短信がたまに載っていて復帰するのかなと期待していたのもかなり前の話になってしまいました。何となく、今の彼を知りたくなって検索してみると、2016年4月の記事がありました。同じくボクシングのチャンピオンだったリッキー・ハットンとパーティーかなにかで合って握手している写真。二回りぐらい大きくなって丸々とした顔になっていました。顔つきは現役時代の精悍な顔とは違って、温厚で優しそうな顔になっていましたね。尚、2015年にボクシングの殿堂入りしたんだそうです。いい人生を送っているようでなによりです。





