29日、自民党総裁選の投開票が行われて、新総裁に岸田氏が選出されました。議員票を多く獲得したこともあって1回目の投票で1位となった岸田氏は、決選投票でも危なげなく勝利して当選を決めた。
コロナが小康状態に入った事もあって、連日のようにTVで大々的に報じられた今回の総裁選でしたが、結果的に最も無難な岸田氏に至ったという事はまずまずよかったのではないだろうか。
マスコミは河野氏が推しでしたが、彼を積極的に表立って応援したのが同じくマスコミの人気者である石破氏と小泉氏なのも特徴的でした。しかし、マスコミの寵児である石破・小泉氏が積極的に河野氏を応援するほどに議員仲間たちが離れていったように感じるのは気のせいだろうか。
また、最終盤で報じられた、河野一族の企業が中国と深く結びついているというのもマイナスになっただろう。総裁選での発言で、原発や女系天皇に対する自身の公言していた考えを大きく変えたのも彼の人間性を疑うものだった。
高市候補は、保守を前面に出してネットを中心に人気と知名度を上げていった。しかし、各地方票にまでは結び付かず、当選までにはまだ時間が掛かる印象でした。また、女性首相というものや、マスコミの言う「右翼」的な発言もまだ広く受け入れられるには時間が必要だったのかもしれません。それでも、1回目の議員票で114票の2位は次につながったと言えるだろう。
いずれにしても、新総裁=新首相は決まりました。だが、いきなりになるであろう解散・総選挙が待っている。彼について考えるのは、総選挙の洗礼を経てからということになる。