私は、一昨日にも書いたようによく歌唱力について言及します。しかし、歌唱力が全てかと問われれば、それは違うと即答するでしょう。私が書く歌唱力云々は、大抵が最低限の歌唱力の意味で、残念ながらハロプロではそれすら欠けているケースが多いと思うから書くのでしょう。
もちろん、歌唱力はあればあるほど良いに決まってます。歌手なんですから。しかし、凄い歌唱力なら売れるのか? 必ずしもそうはなりません。歌唱力で明らかに差があっても、歌唱力の無い方が人気があるなんてことはままあります。ダンスでも同様でしょう。うまけりゃ人気が出るってものでもない。
大体、歌とダンスがうまい方が必ず売れるなら、SPEEDがモー娘に駆逐されることは無かった筈。今現在でも、歌とダンスでSPEEDを越えるアイドルグループは無いのですから。
こういった例は、演歌界ですら顕著です。やっぱり、同じ様な歌唱力でしたら美人のほうが出演機会も増えて売れる確率も高くなります。そうでない女性演歌歌手は、年齢を重ねて「性」を超越するまでの長い間不遇を囲うことになります。
アイドルでしたら尚更です。歌だけうまくても、容姿・愛嬌が一般的に不快感を与えるようでは人気が出る事は無いでしょう。(ハロプロでは、そんな娘はいないと思いますよ) といっても、容姿・愛嬌だけでは歌手としてはいずれダメになるだろうし・・・難しいところですね。(タレントならありですけどね)
他にもアイドルの難しさは、あまりにも歌がうまくなりすぎたり、上を目指したりすると人気が落ちてしまう事がある所。独占欲が満たされず、何だか見捨てられてしまった気分になるんでしょう。松浦さんがそんな感じなのかも。
そして、新鮮さ。以前にも当ブログで書きましたが、アイドルの賞味期限は大体3年。そこを過ぎるとフレッシュさは徐々に失われていく傾向にあると思います。それまでに実力をつけて固定客をどれだけ捕まえられるかが勝負。
とにかく、結論を言うと。アイドルは最低限の歌唱力と魅力的な容姿、新鮮さと進歩(洗練)の微妙なバランスが大切なのでは。だからこそ、女性アイドルの旬は短く、そして輝くのだと思います。
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そんな、女性アイドルの微妙なバランスに対応していたのが、モー娘だったと思うのです。メンバーを入れ替えて新鮮さを保ち、新人加入でパフォーマンスがうまくなり過ぎない。つまり常に向上を目指さなければならない状態にされる。(新人を入れるからレベルが落ちるということ)
また、容姿的にも色々なタイプの女の子を集められる。今までの女性アイドルの欠点を補ったものでした。
しかし、今。(他の事務所も必死ですから)思うような新人メンバーが集められないという状況下で、これまでのシステムが崩壊しつつある。その上、今は歌手としての最低限の歌唱力を持つメンバーが二人しかいない。ですから、その内の1人は7年以上も在籍しているのにもかかわらず卒業させるのが不可能な状態に陥ってしまっています。
時間だけが過ぎ、徐々に新鮮さが薄れつつあるのに、それ相応の実力(歌・ダンス、芸能人としてのトークなど)がついているのか。 私には疑問に思えます。にも拘らず、大きな異動も出来ない現状は正に危機的な情況だと言えるのでは。
すぐにも9期メンバーを募集すべきではないでしょうか。18歳以上の歌のうまい娘を。過去に彼氏がいたとか不問でも。
年齢だけは重ねても、いつまでも子供みたいな現メンバー達。 それなりの教育を受けちゃんとした会話ができる人を入れて、矢口脱退以降のトークの空白を埋めるべきでは。もはや手遅れかもしれませんが、今やらないと・・・。