4月1日から、法的に18歳で成人ということになる。選挙権は既に与えられているのですが、そのほかについても一部を除いて成人扱いにするということだ。お酒とギャンブルだけは今まで通りということらしい。個人的には意味が分からない。
昔々の思い出話ですが、成人は20歳だけど少年法は18歳までということになっていた。そのせいというわけではないのだろうが、成人映画は見られるけれどもお酒や競馬はダメとか複雑だった。そんな数十年前には、全部18歳で解禁した方がいいんじゃないのかという声も若い人から上がっていたりしたものだった。結局、18歳は成人としたけれども実質的には半人前のままという…。何のための成人年齢引き下げなのだろうか。選挙の票数を増やすということぐらいのものなのか。
そんな声があった当時は、大部分は高校進学していたけれども、大学進学率は今ほど高くもないし中卒で働く人も今よりは多くいた時代だった。だからこそ、当時は18歳で大人扱いしろという声がその年代から上がっていたということなのかもしれない。今現在は、多くの人が大学進学や専門学校へ進んで、いわゆる親離れが遅れる傾向にあると思う。むしろ、18歳を成人にする理由が以前より希薄になっているのではないかとも思っています。
そんな中での、今更な中途半端な18歳成人。国会審議で出てきた18歳成人の問題点は、AV女優の件なのだそうだ…。まあ、当人にとっては大事な事なのかもしれませんけど、それわざわざ国会で質問することなのかと思いました。それだけ、彼らにとって18歳成人はどうでもいいことだし、大した問題はないことなのだろう。