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エスパー魔美 最終話「動き出した時間」

2005-05-07 23:39:38 | 藤子不二雄
 本日、テレ朝チャンネルで「エスパー魔美」最終話「動き出した時間」を鑑賞。

 地上波で観たのは、1993年の再放送が最後なので、もう12年も前のことだ。それでも、名古屋では「魔美」の再放送をよくやっていたので、最終話は本放送を含めて少なくとも3回は観ており、今回久しぶりに観たが、結構覚えているシーンが多かった。
 ただ、最終話のキーポイントとなっていた「顔の大きなパパ」に関しては、すっかり忘れていた。「絵」と言う「魔美」では重要な要素を使って、効果的に魔美とパパとの絆を描いていたのにももかかわらず、である。我ながら、不思議だ。
 それ以外の部分は、自分でも驚くほど、良く覚えていた。「地球を一回りしても、足りないかな」「ちょっと、パリまで行ってました」「魔美も、あの癖だけは直さんとな」などのセリフは、そのシーンと共に、印象に残っている。

 今更言うまでもないが、本話は、原作では明確な最終話の描かれることがなかった「エスパー魔美」という作品を、「パパのフランス留学」と言う出来事を区切りとして、完結させたエピソードだ。超能力での事件解決が、すっかり「日常」となっている様も描かれており、魔美の「おせっかい」は、これからも続いていくのだろう。その意味では、パパのフランス行き以外は「魔美の日常」を普通に描いたエピソードだったとも言える。その「普通」さが、観ていて心地よかった。

 シンエイ藤子アニメでは、シリーズ前半では原作のエピソードをアニメ化していても、後半になると原作のストックが尽きて、アニメオリジナルの話が多くなると言うパターンが多い。リニューアルで話題の「ドラえもん」も、3月まではそうだったし、「エスパー魔美」も例外ではない。個人的には、「ドラえもん」のオリジナルエピソードには、首を傾げざるを得ないものが多いのだが、「魔美」に関しては、オリジナルでも好きな話はたくさんある。後半、魔美の超能力が無くても成立するような話が多くなって、原作とは多少異なる路線となったのは確かなのだが、それでも楽しんでオリジナルエピソードを観ることができたのは、スタッフが「魔美」のキャラクター・世界観をつかみきっていて、こだわりを持って制作していたからだと思う。そして、そのスタッフが作った最終回も、さわやかな余韻の残る良作だった。

 さて、テレ朝チャンネルでの「魔美」はひとまず最終回となったが、録画したまま観返していない話が結構あるので、暇を見つけてはそれらの話を観ていきたい。とりあえず、「魔美」を全話保存できただけでも、この1年と1ヶ月の間、不規則な放映時間に悩まされながら録画した甲斐があったというものだ。

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