はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

発見!オカメ仮面

2007-05-05 17:38:49 | 藤子不二雄
 「あやうし!ライオン仮面」は、「ドラえもん」好きな人にとっては今更説明の要が無いほど有名なエピソードだろう。作中作としては、かなり知名度の高いタイトルだと思う。このタイトルを聞けば「もはや、のがれることはできんぞ」や「グエーッ」が頭に思い浮かぶのではないだろうか。
 この、ライオン仮面や弟オシシ仮面のやられっぷりが面白いせいか、最近はネット上でネタにされる事も多く、「ライオン仮面 オシシ仮面」で検索してみると、こんな具合だ。人気(?)にあやかったのか、今年公開された映画「ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い」では、冒頭でオシシ仮面フィギュアまでが登場した。


 しかし、ライオン仮面とオシシ仮面の壮絶なやられっぷりはよく語りぐさとなるが、一人、ほとんど忘れられている可哀想なヒーローがいる。そう、「オシシ仮面のいとこ」こと「オカメ仮面」だ。
 先の二人に比べてオカメ仮面が話題になりにくいのは、本編に姿が全く登場せず、唯一ドラえもんの「場面が変わって、オシシ仮面のいとこの、オカメ仮面がでてる」と言うセリフでしか存在が確認できないため、圧倒的に印象が薄いせいだろう。

 はたして、オカメ仮面とはどんなヒーローなのか。
 個人的に以前から気になっていたのだが、先日ついにその姿を見る事が出来た。きちんと藤子・F・不二雄先生の手によって描かれたオカメ仮面の絵が存在したのだ。
 このブログでは、これまで漫画の画像は掲載していなかったが、こればかりは実物を見せなければどうしようもないので、以下にご紹介する。





 と言うわけで、これが「オカメ仮面」です。思いっきり名前のまんまの格好だ。
 ご覧になって、「ドラえもん」のどこを読んでもこんな奴は出てこないと疑問に思われた方がいらっしゃるかもしれない。実は、このオカメ仮面は「ドラえもん」ではなく、「小学五年生」昭和42年12月号に掲載された「パーマン」(サブタイトル無し)に登場したキャラクター。ライオン仮面やオカメ仮面より3年以上早くお目見えしていたと言うわけ。前回のエントリで言及した、「パーマン」に登場する「ネタ的に面白いキャラクター」とは彼の事だったのです。

 上の画像で、オカメ仮面は「正義のみかた」を名乗ってはいるが、その正体はギャド連の犯罪技術開発部長で、オカメ仮面を名乗ってパーマンを操り、邪魔な外国の犯罪組織を壊滅させようとしていた。
 だから、やはり「正義の味方」としての「オカメ仮面」は、幻のヒーローだと言うべきか。いや、もしかしたら「ライオン仮面」に登場したオカメ仮面も実は悪人で、くらやみ団と通じていると言った設定があるのかもしれないが、「ライオン仮面」の12月号以降を読む術がない以上、それは確かめようがない。


 とは言え、「あやうし!ライオン仮面」本編では全く姿を見せなかったオカメ仮面が、実は作者によって描かれていたと言う事実だけでも、十分注目に値すると思う。まあ、このブログをご覧になっている方の中には、何人かとっくにご存知だったと言う人もいそうだが。
 最後に、オマケとして扉絵もご紹介しよう。この絵だけを見るとオカメ仮面がパーマンのボスのように見える。それにしても、携帯カメラの最初の活用が、こんな形になるとは思わなかった。



これが扉絵


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ぼくも映画で見つけました (hiroki)
2007-05-28 20:43:30
ぼくもオシシ仮面のフィギュアをドラえもんの映画の中で見つけました
ドラえもんおもしろいですよね

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