8月6日、声優の鈴置洋孝氏が肺ガンのため、死去された。
この件については、10日の時点で上京及びオフ会の準備がてらネットをチェックしていたところ、第一報を目にしたのだが、出かける直前のタイミングだったため、ブログで取り上げるのが遅くなってしまった。
鈴置氏と言えば、多くの人が「機動戦士ガンダム」シリーズのブライト・ノアを、最初に思い浮かべる事だろう。ブライトは最初のテレビシリーズから映画「逆襲のシャア」まで途切れることなく登場しており、間違いなく鈴置氏の代表作だと言える。
しかし、個人的にはブライト艦長よりも「タイムボカンシリーズ 逆転イッパツマン」のナレーターが、最も印象深い。タイムボカンシリーズのナレーターは「ヤットデタマン」までずっと、故・富山敬氏が担当していたのだが「イッパツマン」では富山氏が主役の豪速九を演じる事になったため、新たなナレーターとして鈴置氏が起用されたのだ。
タイムボカンシリーズのナレーターは、三悪と並んで陰の主役と言える重要な役どころであり、富山氏のイメージが視聴者に浸透していたので、鈴置氏はさぞ苦労された事だろう。実際、私も富山節にすっかり馴染んでいたので「イッパツマン」が始まった頃は、どうしても違和感が拭えなかった。それが、回が進むに連れて、富山氏とはまた異なる軽快な喋りがだんだんと馴染んできて、特に番組終盤での三悪への語りかけを聞くのが毎回の楽しみとなっていた。また、鈴置氏のちょっとクールな感じの声は、シリーズ後半のハードな展開にはよく合っており、次回予告の締めに毎回使われていた「絶対見逃せないぞっ、ナッ!」も、鈴置氏ならではの味があった。
画面から声だけが聞こえ、キャラクターとして描かれる事のないナレーターだが、忘れられない強い印象が残っている。「ゼンダマン」で富山敬氏をモデルにしたキャラクター「トミー・ヤマ」が登場したように、鈴置氏を元にしたキャラクターも出していただきたかったものだ。なお、鈴置氏はナレーターの他に「スパイ000」と言う悪役も演じておられた。このキャラは、隠球四郎の部下としてたびたび暗躍していたものの最終回ではあっけなく倒されており、本放送当時は子供心に可哀想だと思ったものだ。
ともかく、鈴置氏の声があってこそ、シリーズ中では異色の作品として「逆転イッパツマン」が成り立っていたのだと思う。
個人的に思い入れの強い「イッパツマン」について長々と書いてしまったが、もちろんブライトや「ドラゴンボール」の天津飯、「宇宙の騎士テッカマンブレード」のフリーマンなど、他にも様々なキャラが思い出される。最近(と言っても8年前だが)では「アキハバラ電脳組」の校長(竜ヶ崎鷲羽)の、あからさまに胡散臭い演技が印象的だった。
ここ数年は、テレビアニメで声を聞く機会は少なかったが、それでも耳に馴染んだ好きな声だった事に変わりはない。今後は新しい演技を聴けなくなると思うと、非常に寂しい。心から、ご冥福をお祈りします。
この件については、10日の時点で上京及びオフ会の準備がてらネットをチェックしていたところ、第一報を目にしたのだが、出かける直前のタイミングだったため、ブログで取り上げるのが遅くなってしまった。
鈴置氏と言えば、多くの人が「機動戦士ガンダム」シリーズのブライト・ノアを、最初に思い浮かべる事だろう。ブライトは最初のテレビシリーズから映画「逆襲のシャア」まで途切れることなく登場しており、間違いなく鈴置氏の代表作だと言える。
しかし、個人的にはブライト艦長よりも「タイムボカンシリーズ 逆転イッパツマン」のナレーターが、最も印象深い。タイムボカンシリーズのナレーターは「ヤットデタマン」までずっと、故・富山敬氏が担当していたのだが「イッパツマン」では富山氏が主役の豪速九を演じる事になったため、新たなナレーターとして鈴置氏が起用されたのだ。
タイムボカンシリーズのナレーターは、三悪と並んで陰の主役と言える重要な役どころであり、富山氏のイメージが視聴者に浸透していたので、鈴置氏はさぞ苦労された事だろう。実際、私も富山節にすっかり馴染んでいたので「イッパツマン」が始まった頃は、どうしても違和感が拭えなかった。それが、回が進むに連れて、富山氏とはまた異なる軽快な喋りがだんだんと馴染んできて、特に番組終盤での三悪への語りかけを聞くのが毎回の楽しみとなっていた。また、鈴置氏のちょっとクールな感じの声は、シリーズ後半のハードな展開にはよく合っており、次回予告の締めに毎回使われていた「絶対見逃せないぞっ、ナッ!」も、鈴置氏ならではの味があった。
画面から声だけが聞こえ、キャラクターとして描かれる事のないナレーターだが、忘れられない強い印象が残っている。「ゼンダマン」で富山敬氏をモデルにしたキャラクター「トミー・ヤマ」が登場したように、鈴置氏を元にしたキャラクターも出していただきたかったものだ。なお、鈴置氏はナレーターの他に「スパイ000」と言う悪役も演じておられた。このキャラは、隠球四郎の部下としてたびたび暗躍していたものの最終回ではあっけなく倒されており、本放送当時は子供心に可哀想だと思ったものだ。
ともかく、鈴置氏の声があってこそ、シリーズ中では異色の作品として「逆転イッパツマン」が成り立っていたのだと思う。
個人的に思い入れの強い「イッパツマン」について長々と書いてしまったが、もちろんブライトや「ドラゴンボール」の天津飯、「宇宙の騎士テッカマンブレード」のフリーマンなど、他にも様々なキャラが思い出される。最近(と言っても8年前だが)では「アキハバラ電脳組」の校長(竜ヶ崎鷲羽)の、あからさまに胡散臭い演技が印象的だった。
ここ数年は、テレビアニメで声を聞く機会は少なかったが、それでも耳に馴染んだ好きな声だった事に変わりはない。今後は新しい演技を聴けなくなると思うと、非常に寂しい。心から、ご冥福をお祈りします。
体調を崩したとは聞いていましたが、余りに早い死は残念です。
おおはたさんもご存知かと思いますが、
キン肉マンの五分刈刑事やアナウンサーをやられた戸谷公次さんも二月に亡くなられたそうですね。
この方もいろんなアニメで名前を見る機会があり、主役級を演じることはありませんでしたが、
アラレちゃんのタロウ、ピースケ兄弟の父親等で味のある芝居をされていましたね。
お二方には、本当にありがとうございましたと言って、お別れしたいです。
渋めのキャラからギャグキャラまで、実に幅広い役を演じておられましたね。その反面、主演が少なかったのは、少々意外でした。
「ミスター味っ子」のアルバムに入っている「必食料理人」という曲を鈴置さんが歌っておられますが、非常にテンションが高くてノリがよく、好きな曲です。さすがに、しばらくはこの曲を聴いても悲しくなってしまいそうですが。
>キン肉マンの五分刈刑事やアナウンサーをやられた戸谷公次さんも二月に亡くなられたそうですね。
戸谷さんの事も、東京から帰って知りました。はじめは、鈴置さんとお二人とも記事で取り上げようかと思ったのですが、鈴置さんだけでかなり長くなってしまいましたし、ひとまとめにするのも失礼に思ったので、とりあえず今回は鈴置さんについて書きました。
戸谷さんの役と言えば、私にとっては「キン肉マン」のアナウンサー&五分刈刑事が一番印象深いですが、他にも1980年代の東映・ジャンプアニメのほとんどに出演されていて、非常に耳に馴染みのある声でした。やはり、最近はあまり声をお聞きしていませんでしたが、鈴置さんと同年代で、早すぎる死だと思います。
あらためて、お二人のご冥福をお祈りします。
上述の二作のような二枚目半のキャラだけでなく、「ボルテスV」の峰一平、「パタリロ!」のバンコラン、「セーラームーン」のクンツァイトのようなクールなキャラも上手な方でした。
最近は声の衰えを理由に引退され、後進の育成に第二の人生を送られていると聞いていましたが・・・。
無念です。