アニメソングの「テレビサイズ」について

 最近、アニメソングの「テレビサイズ」版に、ちょっと凝っている。
 きっかけは、タイムボカンシリーズだった。なんとなく主題歌のテレビサイズを聴きたくなって、サウンドトラックCDに収録されているテレビサイズOP・EDを聴いたのだ。その後、他のタツノコ作品のテレビサイズも聴きたいと思うようになり、もうその後は止まらなかった。最終的には、手元にあるCDに収録されているテレビサイズ音源は全て聴いてしまおうと言う勢いになって、気が付いたらプレイリスト「テレビサイズ」の登録曲数は、100曲を超えていた。探せば、結構あるものだ。

 そもそも、テレビサイズの何がよいのか。一番大きいのは、「テレビ放送で聴いたのと同じもの」であることだ。テレビサイズの演奏時間は、大抵が1分~1分30秒くらいで、その中に作品のテーマを詰め込んでいて(そうでないのも最近は多いが)、しかも毎週かならず聴くのだから、思い入れはフルコーラスよりテレビサイズの方が大きい。しかも、大抵はフルコーラスより短いのでテンポもいいし、短い時間で多くの曲を聴けるのはありがたい。とは言え、「デビルマンのうた」や「ミクロイドS」のキー局版のようにテンポがよすぎる(演奏時間45秒!)のも、ちょっとどうかと思うが。

 そんなテレビサイズ音源の鑑賞だが、いくつかの問題もある。一番大きいのは、多くの曲はサントラを買わないとCD音源が入手出来ないという点だ。私の場合、サントラは余程好きな作品でないと購入しないから、どうしても聴ける曲が限られてしまう。また、権利上の都合などで、サントラにすらテレビサイズが収録されない場合もある。『タイムボカンシリーズ ヤットデタマン』のEDや『科学忍者隊 ガッチャマンII』のOP・EDなどが、そうだ。また、タイムボカンシリーズのサントラは『逆転イッパツマン』で終わりとなって、最終作『イタダキマン』のサントラはイッパツマンのおまけ扱いになったため、『イタダキマン』OP・EDのテレビサイズはCD化されていない。
 他にも、たとえば『マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ』2代目OP・EDのテレビサイズは、サントラには収録されていない。初代OP・EDはサントラに入っているが、その次のサントラが2年目シリーズ『マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ ピュア』のものとして出てしまったのだ。だから、1年目シリーズの後半分に使われた2代目OP・EDは、1年目と2年目の狭間に埋もれてしまったような扱いになったと言える。
 また、テレビサイズと謳っておきながら、実際のオンエア版とは微妙に違うものが収録されている場合も意外と多い。オンエア版との違いで一番多いのは、効果音の有無だろうか。あとは、「たたかえ!キャシャーン」(『新造人間キャシャーン』OP)のように、アバンナレーションが無いような場合がある。いずれも、オンエア版で親しんでいる要素なので、CD版では微妙に物足りない。

 と、色々と問題点はあるが、基本的には、テレビサイズの歌を聴くのは非常に楽しい。聴いていて、自然とOP・ED映像が浮かんできて、ワクワクする。今後は、ちょっと意識してテレビサイズ音源を集めてみようかという気にもなってしまった。
 Amazonで「アニメ テレビサイズ」検索をかけてみると、結構な数のアルバムがヒットした。自分の手持ちの音源と被るものも少なくないので、どれから手を出そうか、迷ってしまう。どうやら、また妙な領域に足を踏み入れてしまったようだ。
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コメント
 
 
 
はじめまして (negured)
2012-12-04 00:25:33
少し前にここの存在をしった読者です。

ドラのファンでここへ辿り着きました。

劇場版ドラのプレビューといいますか、とてもわかりやすく読んでいて感心するばかりです。

今回は来春公開のドラ映画の情報が一部公開になりましたので、筆者様のご意見を聞いてみたく投稿させていただきました。

お時間のある時で構いませんので、更新を楽しみにしております。
 
 
 
来年の映画 (おおはた)
2012-12-12 21:49:59
 neguredさん、はじめまして。

 いよいよ、来年の映画ドラの予告編第2弾もテレビで放送されて、情報がいくらか出てきましたね。
 私は、最近の映画オリジナル作に出来が残念なものが多かったために、映画オリジナル作は基本的に「期待しない」という姿勢で、公開を待つようにしております。期待しないで、もし面白かったら儲けもの、と言うことですね。
 残念ながら、わさドラになってからの映画オリジナル作品で、儲けものだった作品は、今のところありませんが。

 そう言う姿勢でいることをご承知置きいただいているという前提で書きますが、現時点での予告編の印象としては、楽しそうだなと言う印象を受けました。脚本と演出が上手くかみ合って、テンポのよい作品になれば、面白くなる可能性はあると思います。ポイントは、タイトルにもある「ひみつ道具」をどう使ってくるか、どのようにストーリーに絡めるかでしょう。今まで、ドラえもんの道具はあくまで脇役でしたが、今回はある意味では主役になるのですから、どう扱われるか、不安半分・楽しみ半分と言ったところです。

 あまり上手くまとまっていませんが、私の現時点での考えは以上のようなところです。
 よろしければ、neguredさんの予告編の感想などもお寄せいただければと思います。
 
 
 
返答ありがとうございました (negured)
2012-12-17 01:57:18
すぐに返答拝見したんですが、少し自分の返信を考えてました。

せっかくなので感想を

おおはたさんは、今までの記事を読む限りはわさドラはあまり良い印象はないみたいでしたのである程度予想してた通りのお答えでしたw

確かに自分もわさドラのオリジナルは話の内容が薄いなぁ・・・とは一鑑賞者として思いました。
実際08年の巨人伝
10年の人魚
12年の奇跡の島
この三つは劇場版の割りに内容が薄い。
あと、印象が残ってないです。

ですけど上記のも含めてわさドラ以降の作品は主題歌(EDアニメ)が豪華なのでそれだけが救いです。

スキマスイッチ
ミヒマルGT
絢香
柴咲コウ
青山テルマ
バンプ
福山雅治

本末転倒ですが、本編よりもEDが楽しみで観に行ってるようなものですw

肝心の内容は藤子さんが健在の頃にはやはり勝てないと思います。
もっとも自分平成生まれなのでリアルタイムで見たのではないですが・・
 
例えば、83年の海底鬼岩城みたいな極限までドラサイドが追い込まれた状況からの逆転劇は好きです。

今は規制の問題からか、比較的過激な演出はできないみたいですが、やっぱり昔みたいなドンパチやって戦うドラたちを見たいです。

来春のはミステリー色が強いみたいなので、ほのぼのした話を見れるみたいで楽しみです。
個人的には、棒読み芸能人の声出演だけ無ければと・・・

今はまた情報解禁を待つばかりですね。
現在の自分の感想は以上です。 

とにかく一言オリジナルでも面白かったと言える作品であるようにと願うばかりです。

長々とすいませんでした。
またお聞かせください。
 
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