二回目の抱卵成るか夏つばめ
つい先日の、6月26日にブログにしましたが、裏の和菓子屋の御主人が言っていた通りに左の写真の黒いナイロン袋の裏に一生懸命に造った燕の巣は大きくなり重くなると、ナイロン袋から滑って燕の巣が落ちてしまったようだった。先日のブログにはこんなこと書きました。「御主人はこの難関の巣造りが成功したら、もう諦めて許してあげるよりしょうがないと言っていた。はたして御主人と燕との知恵比べがどちらが勝利になるかと、かって気ままな立場の私は不謹慎ですが、興味しんしんである。」と、従って御主人の言った通り燕は負けましたが、そこは、やはり私が思っていた通りのやさしい御主人である。私は二日前に歩行からの帰りに、ナイロン袋が採ってあり、ピンポン玉を入れて使えなくした隣の古い巣に親燕が仲良く巣の中にいた。
先日のブログの写真
今日、和菓子屋さんの御主人に会いに行くと、御主人は日記を見ながら三月に渡って来た燕は抱卵し巣立つには三ヶ月はかかる。これから二回目を抱卵して巣立った子燕は、南の国に渡ることが出来るのかなーと、心配していなさった。私はすかさず、そこは自然界のこと燕は自然に身体で覚えているから、心配いらないと思うよと言うと、御主人は安堵したような顔になった。そんな御主人のやさしさを燕は見ぬいているのだろう、燕が来る家は幸福をもたらすとして昔から言い伝えられている。この御主人は私との付き合いは四十年以上になる。須坂から婿さんに来て、この和菓子屋を一代で繁盛店に育て上げた人だ、前から思うことは、この優しさと誠実さが、お客さんに受けているのだろうと自分を反省しながら思うことしばしばである。幸いに私の周りに若い時代から親しく御付き合いしていただいている人達がいることは有難い。