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ときめきの日々を過ごしたい

東日本大震災に思う。

2011-03-15 13:52:23 | Weblog

死思へば世にいることに春まぶし

 

誇れる日本人

 地震発生後、最初の平日となった14日朝、地下鉄の運行は再開されたが、電力供給が不十分なため、駅は大混雑となった。東京駅や新宿駅など主要駅の切符売り場やホームは足の踏み場もないほど混雑していたが、大きな動揺や混乱はなかった。(テレビ報道) 東北地方で大地震が発生した後、2次被害が最小限に抑えられたのには、日本人の秩序意識が大きく作用したと思う。生活の基盤を完全に失った状況でも、日本人庶民は、すばらしく模範的な行動を取った。大きな災害が起きると、どこの国でもさまざまな不条理や犯罪などが頻発するが、日本ではこのようなことはない。大津波に襲われた東北地方沿岸の地区では、避難所を埋め尽くした日本人が「忍耐」と「他人への気遣い」とは何かを身をもって示している。毛布を2枚に破って分け合う人、飲料水や油を求めるため支援所の前で数百メートルにわたり列を作って待ち続ける人、先に来たからと言って欲を出さず、後から来る人のために、自分たちが食べる分だけのラーメンやおにぎりを買い求める人など、どこに行ってもこのような光景を目にすることができた。緊急支援用給水車の前でも、余分に水を要求する人はいなかった。閉店したパン屋の主人は、被災者たちに無料でパンを配り、ある女性は「自分の家のトイレを使って下さい」と書かれたスケッチブックを持って通りに立ち、自宅のトイレを開放した。誰もが困難な状況にある中、「自分ができること」を探して共同体に貢献しようとする姿勢を垣間見た。災害が起きた場合にどう行動すべきかについて、日本人は幼いころから教育を受けているため、政府や社会に対する信頼がある。孤立した人たちも「自分を先に助けてほしい」と大騒ぎすることなく、高い場所で大きく「SOS」の文字を描きながら、静かに救助を待っている。現地の人たちは「政府や警察、自衛隊などが全力を尽くしている。協力体制がしっかりと機能し、状況は好転すると思う」。大きな災いの教訓が大きな福となることを祈らざるを得ない。