お酒って、日本酒も、自然の恵みだから、
たとえ、同じ蔵元さんの作品(絶対に商品って言いたくない)でも、
造った歳、時期によって、味は様々に変わるはず、
飲む人の、体調、気持ちによっても、時々移ろっていくもの、
私の、次の週末夜会のお伴を選ぶ参考のために、
ツイッターで流れて見失ってしまうつぶやきより、
時代遅れのブログで、残しておきたいと思って作った。
まさしく備忘録、そのものです。
お気に入りの酒屋さん、居酒屋に行った時の
偉そうに語っている、「おっさん」の
聞き苦しい蘊蓄話そのものなのです。
とここまで書いて保存したら、
「日本酒編 BY2014」を消してしまいました。
まあ、仕方ないです。
さてさて、
立春初搾りを境に、年度を変えて。
私の今年の備忘録の始まりです。
ちょっと、立ち止まって考えてみると、
金曜日と土曜日、それぞれに四合瓶を空にする、
つまりは、合計で八合。一日当たり1.14合。
ふと、考える。
晩酌をすれば、一日、一合で足りる訳がない、、
さわされど、その二晩で、
肝臓に負担をかけ過ぎではないかと、
最低でも四日、普通に、五日は、完全休肝日。
いったい、どちらが良いのかと、考えながら、
酒屋さんへ、足が向いてしまう。
そして、選んだのは、
合名会社 栗林酒造店 : 秋田県仙北郡
純米吟醸 春霞 酒こまち 無濾過生
アルコール分 : 16度
原材料米 : 秋田酒こまち 100%、米麹(国産米)
酵母 :亀山酵母 (蔵付分離)
精米歩合 : 50%
製造年月日 : 27年 1月
澄んだお酒、香りが立たない、
喉越しも軽いと思ったのは、第一印象。
でも、意外に、水が硬い感じがする。
味は淡麗、いわゆる辛口なのだけど、
水の感触が、ちょっと独特な感じ、
確かめようと思って、もう一度飲んでみると、
口の中に広がる、典型的、、古典的な日本酒。
結局、今晩も、空けてしまうのかもしれない。
閑話休題
呑み過ぎないようにする。、
祖父さんの遺訓、「呑んでも、飲まれるな」
結局はこれに尽きるのだけど、
どうしたって、飲まれて、記憶が途切れることが多い昨今
こんな素敵なサイトを見つけました。
良いこと書いてあるな、、、
これを肴に、飲んでいます。
ようやく、一人の時間、
冷蔵庫から出して、時間を置いておくのが最近の飲み方、
瓶にうっすらを汗をかいている。
もう冬が終わり、春になった証拠かも、
そう、私、「春か?」の季節。
寝静まった深夜、一人飲むお酒は、
青木酒造株式会社 : 新潟県南魚沼市
鶴齢 特別純米 美山錦 (写真の一番左)
アルコール分 : 17度未満
原材料米 : 美山錦 (国産) 100% 米麹 (国産米)
精米歩合 : 55%
製造年月日 : 14.11 (蔵出年月2014.12)
澄んだ色、クセがなく、呑み易いお酒。
淡麗辛口が新潟のお酒を象徴するなら、
たぶん、典型的な越後のお酒。
好きな人と二人で、居酒屋へ、
大好きな「新政」 定番の「NO.6」を選ぶと、
美味しいと、好きな味だって、
でも、家で飲むのとは、違う味だったのは、
きっと、温度の違いかな?
肴が美味しくて、目の前に好きな人の笑顔があって、
大好きなお酒を、二人でシェアして、
ちょっとだけ、愚痴を、、、
そんな楽しい時間の翌日は、
居残り「酒精」も、すぐに居場所へと戻ってくれる。
そして、今晩は、いつもの一人家飲み、
再び、
合名会社 森本仙右衛門(もりもとせんうえもん)商店 : 三重県伊賀市
黒松翁 大吟醸古酒 平成17酒造産
アルコール分 : 18度以上19度未満(18.3%)
原材料名 : 米 (三重県伊賀産 山田錦100%)、米麹、醸造アルコール
精米歩合 : 35%
日本酒度 :+3.0
酸度 :1.4
アミノ酸 :1.6
製造年月日 : 26.10
少し残しておいたのを、冷蔵庫で保存、
常温で試してみたいから、早めに冷蔵庫から救出、
ちょうど室温と同じくらいの温度。
平成17年からのお酒にとって、数か月なんて、小さいもの。
でも、飲む時の温度は微妙に変化があって、
常温にしたことで、甘さが、それも、ちょっとだけ蜂蜜に近い
ラベルには、常温蔵とだけ、瓶詰したのが平成26年10月
どんな場所でお休みしたのか定かでないけど、
少しばかりの木の香りが漂い、
一か月遅れのクッキーの味を引き立ててくれるのです。
何年過ぎても、吟醸酒は、名脇役なのです。
昨夜は外飲みで、焼酎三昧、
帰宅後ちょっとした事故があったけど、
今朝起きてみると、
問題は、焼酎の「精」の居残りだけ、
それ以外は、至って元気。
結局、「石頭」は、中身だけじゃなかった事を、再確認。
で、今宵も、お酒に手が伸びる夜。
株式会社 あさ開 : 岩手県盛岡市
阿左開 木桶仕込み 特別純米酒
アルコール分 : 16度以上17度未満
原材料名 : 米 (国産)、米麹 (国産米)
精米歩合 : 50%
製造年月日 : 14.12
ほんのりとコハク色。というか、日本酒の色。
ほんのり漂う酵母の香り、少し甘めの、やさしい味わい。
ちょっと、寝かせすぎたかなって、思ったけど、
味に、喉越しに優しさを感じる。
ナッツ、チーズ、そしてチョコ、定番のおつまみ。
口のなかに残る、それぞれのおつまみの味を、
上手にリセットしていくれる。
深夜の一人飲みじゃなくって、
美味しい、お肴と共に飲むお酒。
追記
時間が経つにつれて
思いの他、濃厚な味へ、変わっている
お店の方には、「運が良ければ」なんて、
味気ないことを言ってしまいましたが、
縁あって、手元に届きました。
立春朝搾り。
お店の方が、秋田まで出向いて、お手伝いしたとのこと、
本来の予約には間に合わなかったけど、
無理をお願いして、分けた頂いた大切なお酒。
新政酒造株式会社 : 秋田県秋田市
新政 純米 生酒 平成二十七年乙羊(きのとひつじ)二月四日
アルコール分 : 15度
原材料名 : 米 (秋田県産)、米麹 (秋田県産米) あきた酒こまち(酒米)100%
精米歩合 : 掛米 60%、麹米 40%、
製造年月日 : 27.2
香りは、薄く、あっさりとした味。
注いだグラスに、うっすらと泡が着くのは、
酵母がまだ生きているから?
若いお酒だと、、口の中で暴れることもあるけど、
上品な甘さが、、舌の上を流れていく。
新政さんのお酒の特徴が、しっかりと感じらる。
立春の日から、もう一カ月近く、、
ひょっとしたら、熟成が進んでいるのかもしれないけど、
でも、一番の飲みごろの時期かもしれない。
なぜか、引き続き、日本酒の気分、
金曜日が近づいて来ると、
日本酒の味が恋しくなるのです、
で、今日は、多分初めて取り上げるお酒かも、
八百新酒造株式会社 : 山口県岩国市
純米 無濾過 雁木 槽出(ふなで)あらばしり
アルコール分 : 17度以上18度未満
原材料名 : 米 (国産 山田錦)、米麹 (国産)
精米歩合 : 60%
製造年月日 : 15.2
軽い飲み応え、
ふんわりと口の中に広がるお酒の香り、
ちょうどよい、辛さ。ピリ辛?
でも、いわゆる唐辛子とかそんな辛さではない
喉越しは、水みたいに爽やかなんだけど、
きちんと、味が残っている。
だから、好みのタイプのお酒、
というより、ストライクゾーンど真ん中。
そう、
お酒が自然に、体に入って行く、タイプのお酒
無濾過だから、
ちょいと、明日まで寝かせてみましょうか、、
お酒の品揃えの豊富なお店は、
お通しと一緒に、割水が、洋風にいえば、チェイサーなのだけど、
饗されるものです。
もちろん、家飲みのときも、必須アイテム。
ましてや、平成17酒造産を飲むなら、、
合名会社 森本仙右衛門(もりもとせんうえもん)商店 : 三重県伊賀市
黒松翁 大吟醸古酒 平成17酒造産
アルコール分 : 18度以上19度未満(18.3%)
原材料名 : 米 (三重県伊賀産 山田錦100%)、米麹、醸造アルコール
精米歩合 : 35%
日本酒度 :+3.0
酸度 :1.4
アミノ酸 :1.6
製造年月日 : 26.10
コハク色が、眠っていた年月を感じさせます。
平成17年の大吟醸を、10年近く、常温の倉の中で、寝かせ、
去年の10月に瓶詰め。
古酒を試している蔵元。
相変わらず、手元の酒は、サイトでの記載はないけれど。
不思議なお酒。
日本酒の香りは消え、木の香り。
ラベルにある、まったりとか、はちみつのような甘さはないけど、
喉の奥で、甘さが残っている。
昨日、今日と、続けて吟醸酒を飲んでみて、
ひょっとしたら、純米酒と吟醸酒の違いに目覚めたかもしれない、
古酒として、年輪を味わえるのだけど、
でも、このお酒は、肴の、料理の味を殺さず、
それを際立ててくれる、凄いお酒だと思う。
なぜか、日本酒が恋しい日が続いています。
えらんだのは、青森は陸奥のお酒
八戸酒造株式会社 : 青森県八戸市
陸奥八仙 ピンクラベル 吟醸生酒
アルコール分 : 16度
原材料名 : 米 (麹米 : 華吹雪 - 青森県産 掛米 : まっしぐら - 青森県産)
醸造アルコール
精米歩合 : 麹米 55% 掛米 60%
製造年月日 : 2015年1月 (醸造年度 2014年度 (26BY)
最初に口にふくむと、微かな甘みが、、
何回か飲んでいるうちに、特徴の無さに戸惑う、
でも、肴を摘み、口にすると、その味いつもより際立っている。
そして、もう一口。
口の中から、その味が流れ、次の肴を待つ準備。
すべてがリセットされ、最初の甘さが甦るのは、
飲み頃の温度になったからか、
お酒を飲むためのお酒ではなく、
食事をアシストしてくれるお酒。
年が明けると、ちらほらと新酒が出回り始める、
待ちわびていたお酒。
若波酒造合名会社 : 福岡県大川市
若波 純米酒 生酒
アルコール分 : 16度
原材料名 : 米 (国産) 米麹 (国産米)
精米歩合 :65%
製造年月日 : 15.2.
去年、品のある酸味って書いた記憶がある。
それが、若波の特徴だって、
酸味の美味しさを教えてくれたお酒。
でも、今年のは、まずは、甘さ、
酸味は、抑えられているというより、
ほとんど感じない。
「ほんわか」とした、優しい甘さ。
今年も、美味しいお酒を造っていただいて感謝です。
新年最初のお酒は、
諸橋酒造 : 新潟県長岡市
アルコール分 : 17度以上 18度未満
原材料名 : 米 (国産)
米麹 : (国産 米)
精米歩合 :65%
製造年月日 : 27.01
最初の口にふくむと、麹なのかな、甘さが心地よい
さっぱりとした、嫌みのない甘さ。
ラベルには、黄金色ってあるけど、
実際は、澄んだ、透明なお酒。
少しばかり、クセの強いチーズの
それを流してくれるくらいに、強い個性をもったお酒。
さくっと、喉を落ちていくのだけど、
口の中に漂う残り香が、その個性の証。
越後のお酒は、「淡麗」なんていうけど、
この子は、少なくとも「淡く」なんて言葉は似合わない。
でも「麗」ならば、相応しいと思うのです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます